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バガス容器でSDGs|環境にやさしい食品容器

昨今、世界中でSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)への関心が高まっています。

特に地球温暖化対策のために、化石燃料の利用を減らすことは最重要課題となっています。

この日本では、地球温暖化対策の一環として、プラスチック資源循環促進法が施行されることが決定しました。
ですから使い捨てのプラスチック容器が多用されている食品業界では、プラスチック容器に替わるサスティナブルな容器への転換が急務となります。

こうした状況を受けて、テイクアウトやデリバリーでの紙容器の使用が増えてきました。
その中でもバガスは、森林資源を消費することがないSDGsな容器として注目されています。

バガスという名前は、紙皿などで見たことがあるかもしれません。
では、バガスとは何でしょうか?同じようなパルプモールドとは何が違うのでしょうか?
バガス容器にはどんなものがあるのか、このコンテンツではご紹介したいと思います。

バガスとは?

バガス
サトウキビの搾りかす

バガスとは、サトウキビを圧縮したあとに残る絞りかすのことです。

砂糖を作る時サトウキビから糖汁を絞り出したあとには、大量の茎や葉などの繊維質が残ります。それがバガスです。

サトウキビは世界中で年間約12億トンも生産される農作物であり、そのうち年間1億トンがバガスとなり排出されます。
日本の沖縄では、バガスの発生量の89%が製糖工場のボイラー燃料として利用されています。

バガスとSDGs

バガスはどうしてSDGsに貢献するのでしょうか?
SDGsについて詳しくは包装容器から考えるSDGs|SDGsとはをご覧ください。

SDGsの目標12には「つくる責任 つかう責任」が挙げられています。
これは持続可能な消費と生産を支えるため、省エネと資源効率を促進するということです。

砂糖を作った後に残る茎や葉を利用したバガスは、資源の有効活用であり、まさに持続可能な資源と言えます。
また、バガスは原料がサトウキビですから、木材に比べて柔らかいため、製造過程でも製紙に必要なエネルギーが木材パルプよりも少なくてすむ素材です。

またSDGsの目標14は「海の豊かさを守ろう」で、海洋ゴミやあらゆる海洋汚染の削減を目指しています。
バガスは、石油由来のプラスチックとは違い植物由来のため、使用後は土に還り分解されるというメリットがあります。
またバガスは海でも溶けるので、万が一風で飛ばされて川や海に流れ着いたとしても、プラスチックと違って生態系への悪影響を避けられます。

そして目標15の「陸の豊かさを守ろう」は、森林の回復と持続可能な利用の確保を掲げたものです。
バガスは木材パルプの代わりの原料として活用できるので、森林伐採量も減らせます。
バガスのような非木材バルプの使用によって、光合成に必要な森林を守ることで地球温暖化対策に貢献することにもなります。

SDGS

バガスとパルプモールドは違うの?

お店に行くと、バガスという商品名が付いているものもあれば、パルププモールドと書かれているものがあります。
バガスとパルプモールドは違うものなのでしょうか?

パルプモールドとは、主に古紙などの植物繊維を水で溶かし絡み合わせ、型で抄き上げ乾燥させてできた紙成形品です。

パルププモールドに使われる原料は、新聞、雑誌、段ボールなどいろいろです。
このような古紙を利用しているので、パルプモールドはグレーっぽい色のものが多いのです。

その中で、非木材パルプのバガス(サトウキビの非可食部)を使用したものが、バガス容器と呼ばれています。

ですから時折「バカス素材のパルプモールド」という呼び方がされるわけです。

ちなみにバガス以外の非木材パルプには、藁やヨシ、竹などもあります。
ただし、植物繊維で製造されていても、接着剤や澱粉などで強制的に固めたものはパルプモールドとは呼びません。

パルプモールド・バガス容器の製造過程

一般的なパルプモールド・バガス容器は次のような工程で完成します。

【1】原料を水に溶解 古紙やバガスをパルパーと呼ばれる機械に入れ、粉砕、撹拌しながら水に溶かし、どろどろの状態にします。
【2】抄き上げ 水に溶けた原料をろ過してゴミを取り除きます。その後、抄き型で抄き上げます。この時金網状の抄き型を使うので、パルプモールドの容器の片面に網状の跡が付きます。
【3】形成 加熱されたプレス型を使用し、圧縮・脱水・乾燥を同時に行い製品の形を作ります。
【4】裁断 乾燥したら、最終的な形状にカットされ完成です。

バガスのメリット デメリット

エコな資源として注目されているバガスですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
素材の特徴をここでしっかり把握しておきたいと思います。

バガス容器のメリット

SDGs

まずは、SDGsに貢献することができるというメリットがあります。

前述したように、バガスは資源の有効活用になり、使用後に燃やしたとしてもすでに植物が吸収した二酸化炭素を排出するだけなのでカーボンニュートラルです。

バガスを使用することで、余分なプラスチックを削減することができ、海洋プラスチックゴミも増やさずにすむわけですから、是非積極的にバガス容器を活用していきたいものです。

他にも、バガス容器のメリットとして、電子レンジOKのものが多いという点があります。
紙ですが安心してレンジで温め直せるというのはテイクアウトやデリバリーでは重要な点です。

またバガス容器には保温性もあり、スープなどを入れた時に手に熱が伝わりにくいので、安全に提供できるというのも利点です。

バガス容器のデメリット

雨 水

バガスは紙なので、水に弱いというデメリットがあります。
そのため保管の際の湿気に注意が必要です。

また紙容器と同じように、一度潰れると元に戻りにくいという特徴があります。
プラスチックに比べると重量があり重くなりますし、コストもプラスチックより高くなるというデメリットもあります。

また、バガスは色付きの容器には向いていません。
その理由について詳しくは次のコンテンツで取り上げたいと思いますが、バガス容器全体に色を付けようとすると、パルプを溶かしたドロドロの原料にインクを混ぜることになります。
そのため配色が難しくコストが高くなります。

ちなみに、バガス容器への印刷は可能です。
成形した容器に印刷しますので、インクジェット印刷やパッド印刷、箔押、エンボス加工ができます。
ナチュラルカラーのバガス容器にお店のロゴなどを印刷するとかっこいい容器になりそうです。

オススメのバガス容器

パルプヒンジコンテナ シンギ

ダイモン工業のARIGATOシリーズは、底面に「ARIGATO」と刻印されていて可愛いと人気です。「with PLA」というシリーズは、お米がくっつかなかい加工がされていますので、お弁当に最適です。
紙容器は電子レンジが使えないと思われがちですが、電子レンジもOKです。

シンギのバガスモールドは、あえてラミネート加工を施さず100%天然素材のものを多く揃えています。
ラミネート加工なしでも耐水性・耐油性に優れていて、スープや揚げ物にも安心して使うことが出来ますし、冷凍と解凍も可能です。
こちらももちろん電子レンジOKです。

お弁当容器には生分解のPLAラミネート加工を施し、ご飯のくっつきや汁物がにじむのを防ぐようにしてあるものもあります。
ですから提供するメニューに応じて、加工の有無を選ぶことができます。

このようなバガス容器には、ウッドカトラリーをセットで提供すると、さらにナチュラルな印象を与えイメージアップにつなげることができるでしょう。

まとめ

今回は、パルプモールドの中の、バガス容器に注目してきました。

年間1億トン排出されるバガスは、資源という面でサスティナブルです。
また、プラスチック製品と違い、自然に分解され土に還るという点でもサスティナブルな容器と言えます。

お客様の中にも、環境問題を懸念している方がおられることでしょう。サスティナブルな容器を提供して、多様なお客様に喜ばれるお店になりたいですね。

プラスチック容器でも、生分解性プラスチックやバイオマスプラスチックなどのリサイクル可能なものがあります。
環境に配慮した容器選びについては、容器のプロである木村容器に是非ご相談ください。

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