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アルミニウムの値上がりが包装容器にも影響!?

アルミニウムの値上がりが包装容器にも影響!?

アルミニウムの13年ぶりの価格高騰がニュースでも注目されました。
アルミニウムは、アルミ缶の他にお菓子の袋やレトルト食品の袋、プリンなどの容器にも使用されており、実は暮らしに身近な素材です。
アルミニウムの値上がりによって、これら食品用包装容器にも影響が出ることが予想されます。

ではなぜアルミニウムが値上がりしているのでしょうか。
アルミニウムという素材について、また食品容器包装にアルミが使用されている理由について、このコンテンツではご説明したいと思います。

アルミニウムとは?

アルミニウムとは、主にボーキサイトという赤褐色の鉱石から精錬された金属です。アルミニウムを含む鉱物は他に、長石・雲母がありますが、工業用に最も利用されているのはボーキサイトです。

そのボーキサイトは、アルミニウムや酸化鉄など様々な鉱石や鉱物が堆積して固まりかけたものです。

ボーキサイトの埋蔵量が多いのは、オーストラリアや中国、ブラジルです。

日本ではボーキサイトは採れないので、ボーキサイトを輸入してアルミニウムを精錬していました。
しかし、ボーキサイトからアルミニウムを精錬するにはかなりのコストがかかります。
そのため、現在はアルミニウムになったものを中国などから輸入しています。

私たちが個人として使用するアルミニウムと言えば、焼き芋の際に使うアルミホイルやお弁当の小分け用アルミカップくらいでしょうか。
1円玉もアルミニウムですが、最近はキャッシュレス決済が多いのであまり身近ではないかもしれません。
しかし、意外とアルミニウムは私たちの生活を支えてくれています。

アルミニウムの特性

アルミニウム

アルミニウムには、鉄や銅に比べて軽いという特性があります。
ですから自動車や鉄道車両、飛行機などにも使用され、燃費向上に一役買ってきました。

そしてアルミニウムは毒性がなく、無臭で食品に触れても無害という特徴があるので、食品や医薬品の包装・飲料缶・家庭用調理器具などにも多く使用されています。
また、アルミニウムは他の金属に比べて再生利用しやすく品質も落ちないので、省エネやリサイクルに適しています。
脱炭素社会への流れを受け、アルミニウムが注目されている背景には、この再生しやすいという特徴の影響もあるようです。

他にも、アルミニウムには電気を通しやすいという特性もあり、軽さも相まって送電線などにも利用されてきました。

このように見ていくと、暮らしに欠かせない存在であることが分かります。
では、なぜアルミニウムが値上がりしているのでしょうか。

アルミニウム値上がりの理由

アルミニウム値上がりの原因はいくつかありますが、ここではそのうち二つを取り上げたいと思います。
二つに共通するのは、どちらも地球温暖化対策が関係しているということです。

電気自動車

理由その①:電気自動車の需要拡大

現在世界的に、地球温暖化の原因の一つとされている二酸化炭素の削減が急がれています。

その二酸化炭素の大きな排出源の一つが自動車です。
この日本では、2019年度における二酸化炭素排出量(11億800万トン)のうち、自動車の二酸化炭素排出量が15%(1億7000万トン)を占めています。

そのため、日本をはじめ多くの国で、10年から15年をかけてガソリン車やディーゼル車の新車の販売を終わらせることになっています。
その代わりに増産されているのが、二酸化炭素排出量でガソリン車などを下回る「電動車」つまり電気自動車です。
日本では、新車販売を2035年までにすべて電動車のみにする方針を打ち出しました。

電動車とは、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車など、大容量バッテリーを搭載してモーターで走る車を指す言葉です。
このような地球温暖化対策の強化は、日本だけでなく先進国を中心にその動きが加速しており、世界的に電動車のニーズが急速に高まっています。

電気自動車になぜアルミニウムが?

電気自動車とアルミニウムにはどのような関係があるのでしょうか。

電気自動車の動力は電動モーターで、電動モーターはバッテリーで動きます。このバッテリーに使用されるリチウムイオン電池の電極にアルミニウムが使用されています。
アルミニウムを使用することで、電池の高容量化につながり走行距離が伸びるというメリットがあるので、電気自動車にアルミニウムは欠かせない金属なのです。

また、アルミニウムの使用により車体を軽量化できるというメリットもあります。アルミニウムには軽いという特性がありました。ですから従来の鋼鉄よりも軽いアルミニウムが車のボディーなどにも利用されています。

このように、アルミニウムは電気自動車の生産に必要な材料のため需要が高まり供給不足が予想され、争奪戦が始まっているのです。
でも、他にもアルミニウムの需要が高まっている分野があります。

アルミニウム缶

理由その②:脱プラスチックでペットボトルからアルミ缶へ

脱プラスチックの流れもアルミニウムの需要を増大させる要因となっています。

アメリカでは、数年前から缶を使用していなかったその他の清涼飲料やウォーターのカテゴリーが、使い切りのプラスチック製容器から缶へ移行しつつあります。
もちろんペットボトルもリサイクルは行われてきましたが、ペットボトルはリサイクルによりポリエステル繊維などに再利用されます。

一方アルミ缶は、リサイクルされるとほとんどが再びアルミ缶として生まれ変わります。
リサイクルする度に何度も容器として使用できるので、アルミ缶はエコな容器として最近見直されているのです。

特にコロナ禍で、今までジョッキでビールを提供していたバーやパブなどが休業し、多くの人が缶ビールを購入するようになったため、アルミニウムの不足は深刻になっているようです。

食品用容器に使用されているアルミニウム

アルミニウムは食品に触れても影響を与えることがない素材であり、保香・防湿・遮光性に優れています。
アルミニウム箔バリアー材使用の包装材は、温度、湿度、光の悪影響を遮断する性能が高いので、長期にわたり食品の酸化や湿気を防ぐことができます。

アルミニウムの食品容器利用例

ポテトチップス

アルミニウムを利用した食品容器の例としては、プラスチックフィルム表面にアルミを蒸着させたアルミ蒸着フィルムがあります。
一番わかりやすいのは、ポテトチップスの袋です。

またレトルト食品も、銀色のアルミ袋に入れられています。
他にも、コーヒー豆・紅茶・緑茶の包装、チューインガムや飴の袋などにも利用されています。

いずれも、長期保存と品質維持が求められる食品です。これらの食品が長期にわたり常温保存が可能なのは、アルミニウムの特性が大変役立っているためです。
そのため、アルミニウムが値上がりしたからといって、簡単にアルミニウム以外の素材に変えるのは難しいことです。

アルミニウムの代替品を選ぶためには、使用する用途、食品、調理方法ごとに慎重に検討する必要があります。
アルミニウムを使用した容器の代替品をお探しの方は、是非木村容器にご相談ください。

アルミニウムの値上がり-まとめ

CO2削減のための電気自動車の生産増加が、アルミニウムの値上がりの原因となっています。
また、脱プラスチックの流れで食品容器としてのアルミニウムの利用も伸びています。

今後、アルミニウムの値上がりによって食品用の袋やパックなどにも影響が出ることが懸念されています。
包装容器や袋のコスト、適した素材の選び方でお困りの方は、是非木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。

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