window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 今時代は、「脱プラスチック」から「新プラスチック」へ | 最新情報 |木村容器株式会社

最新情報

今時代は、「脱プラスチック」から「新プラスチック」へ

プラスチック新時代へ突入!?

つい先日もCOP25がスペインで開催されました。
しかし2019年9月に開かれた国連の地球温暖化サミットにおいて、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんが行ったスピーチは世界中で話題になりました。
「私たちは、大量絶滅の始まりにいる」というグレタさんの言葉は、地球温暖化対策が急務であることを難しい科学的なデータよりも強くわたしたちに印象付けました。

このスピーチにも、地球温暖化とCO2の削減の結び付けにもさまざまな考えや意図、そして思惑があるかと思います。
しかし地球温暖化現象の確固たる原因が分からない今、その一つの地球温暖化対策として、CO2削減は早急に取り組む必要のある課題と言えます。

わたしたちのまわりでも「ノープラスチック」や「プラスチックフリー」という言葉がよく聞かれることから分かるように、時代は「脱プラスチック」へと加速しているように思えます。

しかし、私たち日本人の生活にプラスチックは根付いています。
欠かせないものとなっているのです。

考えてみれば日用雑貨も食料品も衣料品も、みんなプラスチックの袋やフィルムで包装されています。
コンビニやテイクアウトの飲食店であれば、ホットコーヒーにはプラスチックのリッド、お弁当を購入すればビニールに包まれた清潔なスプーンやフォーク、お手ふきを渡します。

これがもし、プラスチックを完全排除するとしたらどうなるでしょう?
マイボトルを持っていなければドリンクは買えず、カトラリーは持ち歩きという方法になるのでしょうか。

またスーパーに行けば肉や魚はむき出しで売られていて、保存が効きません。
包装がしっかりしていないため流通は混乱し、経済はストップしてしまうでしょう。

そうは言っても、地球温暖化現象の原因の一つと思われるCO2削減は早急に進めていかなければなりません。

そこでこのコンテンツでは、「新プラスチック」というより現実的な考え方があるでしょうか?について考察してみたいと思います。

日本のプラスチックゴミ処理の現状

最近は多くの自治体で包装用のプラスチックなどを分けて収集していますが、日本ではプラスチックゴミをどのように処理しているのでしょうか?

プラスチックのほとんどは焼却なの?!

温水プール

海外では、プラスチックゴミはどんどん埋め立てられているのが実情です。

しかし日本には、ゴミを全部埋めるだけの国土はありません。
ですから、日本では、回収した廃プラスチックの7割以上が焼却されているのです。

え?日本のプラスチックリサイクル率の統計は86%(2017年時点)では?と思いますよね。
そのお気持ち、お察し致します。
確かに、リサイクル率は86%です。
でもそのリサイクルの方法の大半は、サーマルリサイクルが占めているのです。

サーマルリサイクルとは、何でしょう?
それは、プラゴミを焼却した時に出る熱エネルギーを回収して利用するというリサイクル方法です。
焼却エネルギーを利用して暖房にしたり、温水プールに活用したりする施設などがありますよね。
燃やしたエネルギーが再利用されているのです。

でもプラスチックを燃やすとダイオキシンなどの有害物質が出るのでは?という不安も出てきます。

プラスチックは焼却して大丈夫なのか

温度計 温度管理

かつてプラスチックを燃やすとダイオキシン問題などが話題になりました。
ダイオキシン類は300℃前後の低温で発生するとされています。

そこで日本では、800℃以上の高温でプラスチックゴミなどを長時間完全燃焼させるようになりました。
その後200℃まで急速冷却することが「ダイオキシン類特別対策措置法」で定められています。
これによりダイオキシン類の発生は大幅に減少したのです。

このように日本は、サーマルリサイクルのスタイルがすでに定着している上に高温焼却設備を有しプラスチックゴミを燃やすうえで有害物質がでることを防いでいるので、ゴミを「燃やす」という選択が可能な数少ない国といえるのです。
ちょっと大げさな表現かもしれませんが、ゴミを「捨てる・埋める」のではなく、ごみを「燃やせる」文化を持つ国とも言えそうです。

そうはいっても、プラスチックのほとんどは石油から作られていますから、作る過程でのCO2上昇と資源枯渇という問題は残ります。

そこで今、石油を使わないプラスチック=「新プラスチック」が注目されいるのです。

新しい

時代は「脱プラスチック」から「新プラスチック」へ

「新プラスチック」とは?

エコ 植物由来

それはズバリ、「バイオマスプラスチック」です。

バイオマスプラスチックとは、以前のコンテンツバイオマスプラスチックの正体とその歴史知って得する バイオマスプラスチックとは何ですかでもご紹介したように、生物資源(バイオマス)で作られたプラスチックのことです。

本来プラスチックは石油から作られており、製造の過程でも焼却処分時にもCO2を排出します。

しかし、植物由来のバイオマスプラスチックは、元々植物が二酸化炭素を吸って成長しているので、焼却して二酸化炭素が出ても元の空気に戻るだけ(カーボンニュートラル)なのです。

いかんせん。
既存のプラスチックよりも高価だという課題もありますが、その問題も徐々に解決されつつあります。

デンプンやセルロースなどのバイオマス原料が、2030年にはマーケットシェアの約10%を占めると予想されています。
つまりバイオマスプラスチックとして使える原料が増えるので、価格も下がるといわれているのです。

あのディズニーランドを経営するオリエンタルランドや、総合スーパーであるイオンも、ビニール袋等にバイオマスプラを導入しており、今はマクドナルドも、モスバーガーもバイオマスプラスチックで作った袋を採用しています。
ですからこれからの時代はこのバイオマスに期待できそうではないでしょうか。

そこで具体的なバイオマスプラスチック製品をご紹介したいと思います。

バイオマスプラスチック製品

例えば、バイオマスプラスチックで作ったペットコップという製品があります。
見た目は従来のプラスチックコップ同様、透明なカップです。(少し黄色がかっておりますが・・・)

これは、植物由来の原料を用いて合成されたバイオマスPETを使用して合成された、環境配慮型の樹脂でできています。
今はコップだけでなく、蓋も平型とドーム型が出てきつつあります。

他にも、海外の展示会では、キャッサバから作られたビニール袋などが紹介されています。
このビニール袋、80℃のお湯に入れると約3分で溶けるようです。
80℃なら雨に濡れても溶け出す心配がなく、安心して提供できそうですね!

また木村容器では、ほとんどバイオマスプラスチックで作ったレジ袋やストロー。
テイクアウトバッグ。
さらにバイオマスプラスチックを入れたフォーク・スプーン・マドラーなどのカトラリー類など、さまざまな環境に配慮した包装資材を取り扱っています。

「新プラスチック:バイオマスプラスチック」―まとめ

プラスチック排除は当面実現不可能ですが、次世代型のプラスチックであるバイオマスプラスチックは、CO2削減への新たな道として期待されています。

前述したように木村容器でも、バイオマス素材を使用した様々な製品を取り扱っております。

環境に配慮したいと願う店主の皆さんからのご相談をお待ちしております。

さらにウッドマドラー・ウッドスプーンやウッドフォークなども格安でご用意しております。

何なりと木村容器のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。

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