window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); ウレタンマスクでどこまで防げる?|賢いマスクの選び方 | 最新情報 |木村容器株式会社

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ウレタンマスクでどこまで防げる?|賢いマスクの選び方

ウレタンマスクでどこまで防げる?|賢いマスクの選び方

ウレタンマスクの効果

マスクをするのが当たり前の日常がもう一年以上続いています。
当初不足していた不織布マスクも今では潤沢に在庫して、カラーも選べるようになりました。
また、ウレタンマスクやスポーツ用の通気性の良いマスクなども選べるようになっています。

しかしマスクの素材ごとの性能にはかなり差があります。
マスクの性能については賢いマスクの選び方をご覧ください。

理化学研究所が「富岳」を使用して行った、マスクの素材ごとの飛沫を防ぐ割合の実験では、布マスクやポリウレタンのマスクは、不織布マスクよりも飛沫をブロックする性能がかなり劣っていることが分かりました。
それに加えて2021年4月、政府は感染リスクの高い変異株の感染拡大を受けて不織布マスクの使用の効果を改めて示しました。

そのため、ウレタンマスクを使用する人への風当たりが強くなっていると感じている人は多くいます。しかし、ウレタンマスクは不織布マスクよりも呼吸が楽、洋服と合わせやすいなど様々な理由で、若者を中心にウレタンマスクを利用している人が多くいるのが現状です。

マスクをしないよりした方が良いというのは確かですが、ウレタンマスクにはどれほどの効果があるのでしょうか。
感染しないさせない、というマスク本来の目的から考えて、ウレタンマスクでは感染症をどこまで防ぐことができるのでしょうか。
このコンテンツではその点を考察してみたいと思います。

コロナにおけるマスクの役割

新型コロナウィルス感染症はどのような経路で感染するのでしょうか。
大きく分けると、①接触 ②飛沫 ③マイクロ飛沫(飛沫核)の3つであると言われています。

①の接触感染は、ドアノブや水道の蛇口、エレベータのボタンなどにウィルスが付着していた場合に底を触れた人がそのまま口や鼻や目を触って感染します。
これを防ぐために、手洗いやアルコール消毒という予防がされています。

②の飛沫と③のマイクロ飛沫は、ウィルスに感染した人が咳やくしゃみ、会話などでウィイルスを含んだ飛沫を排出し、それを吸い込んだ人が気道に感染します。
ちなみに
これを防ぐために、マスクを着用して飛沫を出さない、吸い込まないということが大切です。

飛沫とマイクロ飛沫

飛沫の飛距離
出典:牟田病院 感染対策室

飛沫とは、水分を含んだ直径5μm以上の粒子です。飛沫の飛距離について、左のような資料がありました。
飛沫は水分を含んで重いので早く地面に落下します。くしゃみは5mほど飛ぶこともありますが、会話なら1m程度しか飛びません。

マイクロ飛沫とは、細かい飛沫や乾燥して小さくなった直径5μm未満の飛沫を指しています。
マイクロ飛沫は粒子が小さく軽いので、より広い範囲に長い時間漂っています。そのマイクロ飛沫にウィルスが含まれていると、吸い込んだ人が感染する可能性があります。

新型コロナウィルスのように、潜伏期間が長く無症状の患者が多い場合、自分が感染している可能性を常に意識して、自分を守るためだけではなくまわりのためにマスクをするという意識が必要です。

しかし広い屋外などでは、エアロゾルは風ですぐに飛ばされるため、マスクの必要はありません。

ではこのようなマスクの役割を考えると、ウレタンマスクはその役割を果たしているといえるのでしょうか?

実験で分かったウレタンマスクの感染予防効果

くしゃみ 咳 男性

ウレタンマスクとは、ポリウレタンという素材でできたマスクです。

ポリウレタンは水着やクッションの中身のスポンジなどに使用されていることから分かるように、軽くて伸縮性があり、通気性もあります。
しかし通気性が良いということは、マスクを通過する粒子も多いということで、その効果が不安視されています。

理化学研究所が「富岳」を使用して行った、マスクの素材ごとの飛沫を防ぐ割合の実験では、平均的な成人が強めの咳を二回繰り返しした場合、不織布は85%、布マスクは20-60%、ポリウレタンは20-30%という割合で飛沫が「マスクの外に漏れる」のを防げるという結果でした。
この結果から、ウレタンマスクは20-30%の効果と認識されているようです。

これは0.3~200マイクロメートルの飛沫を想定していますが、飛沫そのものは5.0㎛です。
ウイルス、花粉、PM2.5の粒子の大きさの比較については賢いマスクの選び方|素材・性能・形状を比較をご覧ください。

では飛沫や飛沫核を防ぐという観点で5.0μm以下の粒子についてはどうなのでしょうか?

ウレタンマスクの驚きの事実

5.0μm以下の粒子の「吸い込み」について実験した西村秀一医師は、喘息の治療で薬剤を吸入する時に使用する装置でミストを発生させ、各素材を通過する粒子の数を測定してそれぞれの除去性能を調べました。

それによると、通常の飛沫である5.0μm以上の粒子については、VFE(ウィルス濾過効率)99%カットの一般的な不織布マスクの除去率は99%で、ほとんどの粒子をマスクでカットできることが分かりました。
布(ガーゼ)では35%、そしてウレタンマスクでは8.2%となっています。

しかし、空気中を長時間浮遊するマイクロ飛沫に相当する直径4μm以下の粒子について調べた結果、不織布マスクでは最も微小な0.3~0.5μmの粒子を90%除去できていましたが、布(ガーゼ)では16.4%、そしてウレタンマスクでは0.9%となっています。

なんとウレタンマスクの除去率は1%以下、ほぼ0という数字なのです。

この実験からすると、ウレタンマスクを使用している場合、通常の飛沫であっても1割程度しか吸い込みを防ぐことができず、マイクロ飛沫に関しては効果がないことになります。
こうしたことから、政府も「不織布マスクの使用の効果」を改めて示していたのです。

では、ウレタンマスクは絶対使わない方が良いということなのでしょうか?

ウレタンマスクは使えないのか

肌荒れ

ウレタンマスクが多くの粒子を通過させるということは、それだけ通気性が良いということでもあります。

逆に不織布マスクは細かい飛沫もかなり防げる一方、密閉性が高いため息苦しく感じる人が多いという特徴があります。
特に暑い時期は呼気がこもり、体調を崩す方もいます。

ですから「三密」と言われる人が多く集まる場所や換気が十分ではない場所や、病院など特に注意が必要な場所では不織布マスクを使用し、換気の良い場所ではウレタンマスクを使用するなど、リスクに応じたマスクの使い分けがすすめられています。

また、肌荒れという面でもマスクの上手な使い方がすすめられています。
特に学校や職場などマスクを長時間つけている人の場合、通気性の悪い不織布による肌あれやニキビに悩まされるケースが多くあります。
そのような方は、不織布マスクよりも通気性が良く柔らかいウレタンマスクの上に不織布マスクを重ねて使うという方法もあります。
人があまりいないところでは不織布を外して過ごせば呼吸も楽になります。

ウレタンマスクは交換時期が大切

ウレタンマスクは洗って繰り返し使用できるので、経済的でもあります。
しかし、ウレタンマスクは使用して洗うたびに劣化するので、商品ごとに洗濯回数などを見て交換するのを忘れないようにしましょう。

また、洗い方でウレタンマスクが伸びたり型崩れしたりするのを最小限にすることができます。
少々面倒でもウレタンマスクは中性洗剤で丁寧に手洗いして、タオルで抑えて水気をとり洗濯ばさみでつままずハンバーなどにかけて陰干しします。

ウレタンマスクをしていて少し緩くなったなと感じたら交換しましょう。
ウレタンマスクがゆるくなるとせっかくマスクをしていても鼻が出ている状態で使用することになってしまい、効果が薄くなってしまいます。

まとめ

何かと風当たりの強いウレタンマスクですが、人が少なく換気の良い場所では通気性が良いので快適に使用することができます。

しかし飛沫やマイクロ飛沫をほとんど通してしまうという性能から考えると、人が多く集まる場所や長く滞在する屋内などでは、ウレタンマスクではなく不織布マスクを使用する方が安全と言えます。

特にお客さまと接する飲食店などでは、きちんと顔に密着した不織布マスクをすることで、お客様に安心して利用していただくことができます。

木村容器では、ウィルスや微粒子のろ過(捕集)効率の検査を通った不織布マスクの他、冷感マスク、フェイスシールドをご案内できます。
また、不織布マスクをしながらの会話を快適にしてくれるマスクスペーサーも扱っています。マスクスペーサーは化粧崩れやマスクへの口紅移りも防いでくれますのでお勧めです。

その他使い捨ての手袋、パーテーションなど感染症対策に不可欠な衛生用品を扱っておりますので、是非ご相談ください。

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