window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 日本の文化「包む」 紙袋の歴史 | 日本の文化「包む」 |木村容器株式会社

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日本の文化「包む」 紙袋の歴史

日本の文化「包む」 紙袋の歴史

紙袋の歴史

紙袋と一口で言うと、いろいろなものがあります。
また私たちの生活に密接に関係しているものという印象もあります。
例えばちょっとした服屋さんで購入するとショップの紙袋に入れてくれます。
またデパートなどで食材などを購入しても、紙袋に入れてくれることもあるのです。

私たちも、これまでにいただいたちょっとお洒落な紙袋を取っておいて、友人へのプレゼントを入れたこともあるのではないでしょうか。

そんな私たちにとっても身近な紙袋がこの日本において、登場したのは約100年前のことです。
1923年に、ニューヨーク駐在の日本の商社マンが、アメリカで製造された紙袋を日本に送ったことがそのはじまりと言われています。

そのアメリカでは、遡ること1883年頃に、機械で生産できる紙袋が誕生しました。
それは、それまでの紙袋とは違って、マチがついていて物を入れて自立する紙袋でした。
この紙袋は1930年ころからスーパーマーケットと一緒に広く普及して今に至っています。
現在もアメリカではスーパーで買ったものを入れるのに、「プラスチックバックか紙袋か」を選択するところが多くあるそうです。

この日本では、前述したようにハイクオリティなスーパーマーケットか、デパートや贈答用の袋などに用いられています。
ユニクロなどのお手頃価格、私のような庶民に優しいお店では、ビニール袋の入れものになっています。
このように日本では紙袋が使われるシーンが異なっていますが、
この違いは、日本の「包む」ことに含まれるおもてなしの心が関係しているようです。

このコンテンツでは、そのような日本の「包む」という文化から見た、違いなどに注目しながら、日本の紙袋の歴史についてまとめてみます。

紙袋のはじめは、セメント袋・・・・!?

紙袋 セメント袋 無骨な袋

はじめて日本に持ち込まれた紙袋は、ある日本の商社マンがもたらしましたが、
その日本の商社マンがニューヨークから送った紙袋は、
製紙会社によって改良を重ねられ最初にセメント会社によって使用されました。
当時セメントの容器として木樽が使われていましたが、それに代わるものとしてクラフト紙袋を使い始めたのです。

あらら、、意外です。
セメントを入れて紙が破れないのかなと思いましたが、よく考えてみると現在も玄米は30Kg単位で紙の袋に入っていますよね。

お米はかなりの重量ですが、そのまま運搬されたり保管されたりしています。
紙袋って本当は丈夫なんです!

紙袋が現在のように手提げとして使われるようになったきっかけは、
日本で最初の百貨店である三越が、三越のロゴが入ったオリジナルの紙袋を使い始めたことがきっかけです。
その紙袋を見れば、「あの人は三越でお買い物をしたんだ」と一目で分かるわけですから、三越としてもかなりの宣伝効果があったようです。
また三越で買い物をする方も、周りがそんな目で見ていることを知っているわけですから、その紙袋を持つということだけで満足したかもしれません。
しかも、その紙袋のピンク・青・紺のシンプルなデザイン!
道行く人にとても新鮮に映ったに違いありません。
このデザインの紙袋は、2014年まで実に57年間も使用されました。

現在も紙袋は歩く広告として大切な役割を担っています。
持って歩く人が広告塔なんです。

紙袋

美しい「包む」という観点での紙袋

日本では紙袋が、このように進化していきました。

紙袋発祥の地?であるアメリカでは、どうなのでしょうか?
アメリカでは、お店で購入したものを持ち運ぶという役割がメインになっているので、お店が用意している紙袋は買ったものを入れて運べればよし!という品質のものがほとんどです。
アメリカらしいですね。まさしく効率主義です。

しかし日本ではどうでしょうか。
先ほども考えたようにお店の雰囲気に合ったデザインとロゴが入った、持ちやすい紙袋に入れてくれます。
また紙袋はけっこう丈夫なのですぐに捨てずに取っておいて、後で使うという人がほとんどではないでしょうか。
このように、アメリカと日本においては紙袋が果たす役割が少し違っており、
日本では日本の文化である「包む」という意識を加味し、独自の進化を遂げているのです。

日本の「包む」という文化と世界の違い

世界

木村容器のコンテンツを読み返してみると、
世界のどこでも、古代から人々は食物を貯蔵し、持ち運ぶために包装というものを発展させてきました。
最初この日本では麻や藁、縄などを使っていろいろな形の包装をしてきました。
世界の状況も似たより寄ったりです。
身近な資材を使って包むのが最初です。

しかし世界と違い日本の「包む」という文化は、「贈る」、「届ける」、「仕舞う」、「隠す」など、日本人の繊細さやおもてなしの心に合う、独自の発展をしてきたのです。
そこに大きな違いがあり、それが底辺にあるがゆえ、独自の進化を遂げていったのです。

例えば奈良時代に布が伝わった時、日本人はそれを包むものに使いました。
さらに染色の技術を使って美しい布を作り、そして美しい包み方も生み出してきました。これが風呂敷です。

また今では世界的に認知されるようになった「おもてなし」という言葉ですが、これは相手に対する気遣いや心配りを指すものでもあります。

た物を大切にする気持ち、またプレゼントの中身が見えないようにするという独特の気遣いなどによって、日本の紙袋は今のように発展してきたものと思われます。

まさに「包む」という文化は、日本人の心を表しているといっても過言ではないのです。

海外ではプレゼント包装はご自分で

このように日本の紙袋は、独特の日本文化の影響を受けて現在に至っています。

しかし海外では袋は持ち帰るものですから、プレゼント用にしたいものをお店で買ったとしても大きな袋に「がさっ」と入れて終わりです。
またお店では包装をしないのが普通なので、プレゼント用には家で自分で包装する必要があります。
それがちまたで流行している「自己責任」というものなのかもしれません。

ある地域など、品物はそのままで紙袋を買ってきて「はい!どうぞ!」っていう地域もあるようです。

そんな状況でも必要とされるのでしょう。
ラッピング用品については、アメリカで最初にクリスマス用の包装用紙を売り出したホールマーク社は、その後いろいろなリボンや紙袋も製造するようになりました。

日本では100円ショップでも袋や包装紙やリボンなどかわいいラッピング用品がそろいますが、アメリカでは日本より品ぞろえが少なくそこそこいい値段がします。

こういうラッピング用品すぐに手に入る日本というのは、やはり送る相手のことを考えて丁寧に包装する民族なのだ、と感じます。

そのため日本に来る外国人の中には、100円ショップでラッピング用品をたくさん買って帰る人もいるそうです。
これは、紙袋の逆輸入ですかね。

まとめ

木村容器では、さまざまな紙袋を扱っていますし、オリジナルで紙袋を作るご要望も多々あります。
紙袋はお店でも数多く扱っておりますし、昔からさまざまなデザインを施し、お客さまに満足いただいた経験を持っています。
ぜひ当社のパッケージコンシェルジュまでご相談ください。
パッケージコンシェルジュの知識・経験を総動員して、きっとご満足いただけるオリジナル紙袋をご用意いたします。

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