window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 外食から中食へ 変えられない時代の変化 その1|時代の潮流 | 最新情報 |木村容器株式会社

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外食から中食へ 変えられない時代の変化 その1|時代の潮流

外食から中食へ 変えられない時代の変化 その1|時代の潮流

中食とは 自宅の食事で外食気分?!

忙しい現代人にとって、ワクワクしながら食事をするというのはとても贅沢なことです。
外食をすればその願いはかないますが、毎日外食をしていてはお金がいくらあっても足りません。
それでも、時にはいつもと違った食材、味付け、見た目のメニューを食べたいものです。

そんな願いをかなえてくれるのが、テイクアウトです。
テイクアウトなら、調理の手間も台所の後片付けもなく、外食の味を楽しむことができます。

メインの一品だけテイクアウトし、ご飯やサラダは家で用意するなど一工夫すれば、時短で節約もしつつ、自宅でもワクワク感を味わうことができます。

このように、毎日の食事に変化をつけてくれるテイクアウトですが、昨今この「中食市場」が拡大・注目されてきています。
では、変化する日本の食市場についてみてみましょう。

中食 パーティー テイクアウト

中食とは(外食・内食・中食の違い)

中食(なかしょく)という言葉が登場したのは、1980年代といわれています。
それまで日本の食事は、家庭で手作りして家で食べる「内食」(うちしょく)と、レストランや居酒屋など飲食店で食べる「外食」がほとんどでした。

では、中食(なかしょく)とはどういうものでしょうか。
中食とは、外のお店で調理されたものを自宅に持ち帰り、家で食べることをいいます。
それは飲食店に限らず、スーパーやコンビニで調理済みの食品を購入して家で食べることも指しています。

つまり内食が自宅で手作りするのに対して、外部の人手によって調理されたものを自宅で食べるという意味で、
外食と内食の中間に位置づけられることから「中食」と呼ばれるようになりました。
非常にシンプルで面白いですね。

中食の市場規模の現在と今後

今後 社会

中食市場が認識された1980年台は、核家族化や働く女性の増加から、家庭の食事形態が変化し始めた頃でした。
コンビニ弁当や、スーパー・デパートの総菜、宅配ピザ、持ち帰り弁当など、外で食べるのではなく、家に持ち帰って、または届けてもらい食べるという中食の市場規模は、その後年々大きくなってきました。

2007年の中食の市場規模は約6兆5千億円で、(財)外食産業総合調査研究センターの推計によると、
03年にはすでに外食産業の4分の1の市場規模に達していました。

昭和55年から、総菜についての市場動向などを調査しまとめている「惣菜白書」によれば、食市場全体が伸び悩んでいるなか、2014年度の惣菜市場規模は9兆2600億円を突破し、10年前と比較すると122%を超えています。
中食の市場規模が急激に伸び始めています。

ここ数年でも前年比104-105%で推移しており、カテゴリー別では惣菜市場全体のおよそ半分が弁当や寿司などの米飯類となっています。

業態別ではコンビニでの総菜の売り上げが増加しており、未婚、高齢の単身世帯増加といった社会背景により「個食」が増加していると考えられます。
そう考えると中食が伸びているのも納得です。
出展元:2016年版惣菜白書

このように考えると、中食市場は今後も拡大していくとみられます。

外食から中食へ-変化する日本の食市場

中食の市場規模が拡大を続ける中、外食産業は90年台後半をピークに縮小し始め、リーマンショック以降その傾向はさらに加速しています。

不況の影響で中食市場も低価格化が進んでいますが、それでも全体として中食市場が持続的な成長を続けているという事実は、売り上げが外食市場から中食へと流れていることを物語っています。

なぜこれだけ急激に市場が変わっていったのでしょうか。
さまざまな要因が考えられます。
例えば多くの人の心を支配したデフレマインドです。
給料が上がらない中出費はただ増えていく、将来の生活も不安、子供が欲しいが育てられるか不安。だから一人にしよう。
不安だからお金を貯めなきゃ!そのために外食を削る・・非常に現実的な考えです。

さらに、この急激な変化の背景には、前項で触れた単身世帯の増加が考えられます。
いくら不況といっても、時間がない・面倒で不経済といった理由で、単身世帯では日々の食事を外部に依存する傾向が強くなります。

大手食品会社が20-69歳の単身1100人を対象として行った食生活調査では、市販の弁当・惣菜などの「中食」を週1回以上利用する人は全体の64.6%(利用しない人はわずか7.2%)となり中食が単身者に浸透していることが確認されています。

確かに家庭電化用品でも10年くらい前から「時短」がキーワードになって商品開発が行われています。
忙しい現代人にとって、この忙しい・生活の効率化=時短・中食となっていくのも理解できるのではないでしょうか。

注目される中食市場

中食 美味しい 

このように変化する食市場では、新たに中食市場に参入する企業が増加しています。

飲食店では、オフィス街のレストランや喫茶店で、持ち帰り弁当を販売する店舗をよく見かけます。

大手ファミリーレストラン・ガストは宅配やテイクアウトのメニューを充実させています。
こうした店は、品質や食の安全面での信頼を得ているうえ、既存の顧客が一定数ついていることのアドバンテージは大きいと言えます。

またコンビニ業界は、店内調理弁当の導入で新しい付加価値を生み出そうとしています。
最近では、コンパクトながらもイートインスペースのある店舗が新しくオープンしているのを目にします。

また、大手スーパーの中には総菜や弁当などのデリカ部門を大幅に拡大し売り上げを伸ばしているところもあります。

単身世帯の増加や高齢化、共働きなどの社会情勢の変化がさらに進むなか、今後「中食が日本の食の中心になる日」が来るかもしれません。
時代と共に消費者が中食に求めるのは、便利で経済的だけではなく、「外食みたいにワクワクしながら楽しめる食事」へと変わりつつあるのかもしれません。
きっとそのキーワードが今後の中食ニーズになるかもしれません。

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