window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 使い捨ての紙コップや紙皿は電子レンジでチンしても大丈夫? | お役立ち情報 |木村容器株式会社

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使い捨ての紙コップや紙皿は電子レンジでチンしても大丈夫?

使い捨ての紙コップや紙皿は電子レンジでチンしても大丈夫?

使い捨ての紙コップや紙皿は電子レンジでチンしても大丈夫なのでしょうか?

先日ホームパーティーで使うのに紙皿を買いに行ったら、電子レンジOK!という紙皿を見つけました。
まさかまさか、紙皿を電子レンジに・・・ですよ。
一瞬目を疑いましたが、製品化されてまあまあの値段がついて売られているわけですから、ニーズがあるのでしょう。

考えてみれば、最近紙皿も材質が良くなってしっかりしたものが多くなってきました。
昔はバーベキューの時に紙皿を使うと、野菜の水分や焼き肉のタレに耐え切れずヨレヨレになったものですが、最近の紙皿は最後まで安心して使うことができます。
確かにこうなってくると、紙皿に取り分けた食べ残しを温めよう、と考える人がいても不思議ではありませんね。

そこで、電子レンジで使える紙皿と使えない紙皿はどのような違いがあるのでしょうか。
今回は特集してみます。

電子レンジで加熱する仕組み

電子レンジ

そもそも電子レンジで使用できる容器とそうじゃない容器は、何によって決まるのでしょうか?
これ知りたいですよね!
これが分かれば鬼に金棒です!

おおまかに言うと、容器の材質と耐熱温度の二点が関係するということです。

電子レンジは、マイクロ波という電磁波によって水分を振動させ、その摩擦熱で食品全体を温めています。
ですから英語では「Microwave」と言います。

これは分子レベルの話なのでわたしたちの目には見えませんが、一秒間に24億5千万回も振動しています。
このマイクロ波は陶器やガラスなど水を含まない物質は透過するので、中にある食品だけを温めることができるのです。

しかし木の器のように、食器に水分が含まれていると食器が膨張したり割れたりしてしまうので、電子レンジに使用することはできません。

では紙の器はどうでしょう。
本来、紙は水分を吸収する素材なので電子レンジで使用することはできません。

しかし、紙コップや紙皿は、水分が染み込まないように表面を耐水加工しているので、短時間であれば水分の心配はないと言えます。

では、なぜ紙コップや紙皿は電子レンジ使用不可なのでしょう。

それには耐熱温度に関係しているのです。

紙コップや紙皿の耐熱温度

耐熱温度

紙っていうと、直ぐに燃えるというイメージがありますが、案外火に強いのが紙です。
紙自体は火をつければ簡単に燃えてしまいますが、熱だけの場合は新聞紙で300℃近く、ティッシュでも200℃くらいまで燃えないのです。
意外と熱に強いのですね。

そんな高温のものを紙で包もうとする人はあまりいないとは思いますが、ものぐさなわたしは、250℃のオーブンで熱々に焼いたグラタン皿を分厚い新聞の上に載せることがあります。
当然ながら何も問題ありません。

では紙コップや紙皿も大丈夫なのでは!?と思いたくなりますが、紙コップや紙皿には、表面に薄いポリエチレンのフィルムを張り付けて耐水性をもたせています。

実はこのポリエチレンの耐熱温度が重要なのです。
ポリエチレンが加熱によって溶け出す温度は大体110℃前後です。
油を含む食品は電子レンジで加熱するとポリエチレンの耐熱温度である110℃を超え高温になります。
すると内面のポリエチレンが溶けだしてしまいます。
紙皿も同様です。
紙皿にはPP貼りをしたものとニスをコーティングしたものとがあります。
いずれにしても高温には弱いのです。
このため、紙皿や紙コップは電子レンジ使用不可、となっているのです。

しかし最近は耐熱ラミネートされた紙皿というのが登場しており、それだとオーブンにも使えます。
これは別途特集します。

もしポリエチレンが溶けだしたら健康に害がある?

なぜ?

誰でも自分の健康や家族の健康は気になりますよね!
も・もしですよ!
ポリエチレンが溶け出したらどうなるのでしょうか?!
人体に影響はあるのでしょうか?

ポリエチレンはただ単に水を温める場合は、水の沸点である100℃を超えることはないので問題ありません。
つまり100℃以下なら大丈夫ということなのです。
(あくまでも電子レンジから目を離さず、短時間電子レンジ内で使用するという意味です。これもすべて自己責任です・・)

そうはいっても、万が一高温になってポリエチレンが溶け出してしまったらどうなるのでしょう?

仮にポリエチレンが溶けだして口に入ったとしても、人体に害になることはなくそのまま体外に排出されるので心配はありません。
しかし人体に無害とはいっても、食べないに越したことはありません。
また、ポリエチレンが溶けるということは、耐水性がなくなるということですので容器が破損して中身が漏れ出してしまう可能性があり、避けたいですよね。
またこれはまじめな話、人間の理解・技術・知識には限界があります。
特に人体に関しては分からないことが多々あります。
ですから理論上、大丈夫とはいえ、微量でも人体に蓄積されたらどうなるのか・・・誰にも分かりません。
なので安心はしないでください。

では、電子レンジOK!と書いてあったあの紙皿はどうして大丈夫なのでしょう?

なぜ電子レンジOKなの?

ここまでお読みいただいた皆さんが予想しているとおり、電子レンジOKの紙皿は表面にポリエチレンのコーティングをしていない製品です。

えっ、ポリエチレンコーティングしていないってことは、ただの紙じゃないか、という声が聞こえてきそうですが、例えばサンナップという会社が出している電子レンジOKの紙皿は、耐水性の高い原紙を用いていて、表面加工していなくても安心して使うことができます。

電子レンジに関しては、どの紙皿にも「温め程度」とか、「長時間の使用は避けてください」という注意書きがありますので、普通にお皿で温める感覚とは違いますが、ちょっと温めるというのができるのは便利ですね!

もちろん紙ですので、長時間の使用や蒸気によって強度が弱くなることがあります。
ご注意くださいね。

プラスチック容器は電子レンジで温められるのでしょうか?

ポリエチレンの耐熱温度は110℃ということですが、電子レンジで使えるプラスチックにはどんな種類があるのでしょうか?

プラスチックは種類ごとに耐熱温度が異なっています。

お惣菜などが入っている透明の容器は、ポリスチレン(PS)で、耐熱温度は70~90℃前後です。
ですから、電子レンジでは使用できません。使用した場合、くしゃくしゃになったり溶けたりします。

耐熱性が高いのはポリプロピレン(PP)で、耐熱温度は110~130℃前後です。
コンビニやスーパーのお弁当容器など、電子レンジでの温め時間が書いてある容器は大抵PPです。

容器にPSと書いてあれば電子レンジ不可、PPと書いてあれば電子レンジ可と覚えておくと簡単ですね。

ただ、ポリプロピレン(PP)だったとしても耐熱温度は130℃で、油を含んだ食品は加熱によってあっという間に耐熱温度を超えてしまいますので、温め時間には注意しましょう。

いずれにしてもパッケージコンシェルジュとしては人体への影響は計り知れないので、
なるべくプラスチック製品を人体に取り入れることはお勧めしません。

もしどうしても使いたいのであれば、耐熱ラミネートなどをしている紙皿などを使うことをお勧めします。
またどうしてもオーブンで使いたい!という場合は焼成容器をお使いください。


木村容器でも焼成容器はふんだんにご用意しております。

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