window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); ラテックス手袋とはl需要が高まる使い捨て手袋-どれを選ぶ? | 素材についての素朴な疑問 |木村容器株式会社

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ラテックス手袋とはl需要が高まる使い捨て手袋-どれを選ぶ?

ラテックス手袋とはl需要が高まる使い捨て手袋-どれを選ぶ?

需要が高まる使い捨て手袋

新型コロナウイルスのパンデミックが始まっておよそ一年になります。
マスク、アルコールと共に感染防止対策で使用される使い捨て手袋の需要は拡大を続けています。

使い捨て手袋の素材は、ラテックス、ニトリル、プラスチックなどに大別されます。
使い捨て手袋は、それぞれの特性を比較し、使用目的に適合する手袋を選択することによって、安全かつ衛生的に作業することができます。
ここでは、ラテックス手袋について解説したいと思います。

ラテックス手袋とは

ラテックス手袋は、天然ゴムを原料とした手袋です。
ラテックス手袋の原料となる天然ゴムの生産量が多いのはタイ、マレーシア、インドネシアなど東南アジア諸国です。
そして手袋製造の工程には人力が必要です。
こうした事情により、ラテックス手袋の大半は、人件費が安い東南アジア製です。

しかし、昨年からのパンデミックにより、生産国のロックダウンや工場でのクラスター発生などによる減産が続いています。
日本はラテックス手袋を輸入に頼っているため、日本国内でもラテックス手袋の品薄が続いています。

医療におけるラテックス手袋について

手袋は医療現場において最も多用される個人用防護具です。
手袋を装着することにより、患者の血液や体液など感染性物質から、医療従事者を保護することができます。

また、医療従事者から患者にウイルスなどが伝播しないように保護することもできます。

医療現場においては使用目的に応じた使い分けが必要です。
具体的には、手術用手袋は体内組織に触れるため、必ず滅菌処理されたものを使用します。

一方、検査・検診用手袋には滅菌・非滅菌のものがあるので、検査や治療の内容に応じて使い分けます。
その他、医療器具の洗浄や汚染物・廃棄物の処理などに使用されるものもあります。
こうした用途の手袋は注射針の突き刺しによる感染などを防ぐため、丈夫さも必要です。

ラテックス手袋

ラテックス手袋の特徴

ラテックス手袋は温度変化の影響をあまり受けません。
低温下でも柔らかく、作業性を維持するため、使用者が疲れにくいという特徴があります。
そして伸縮性やフィット感に優れているため、精密な作業に適しています。
また他の素材と比較して、強度があるため、長時間の作業に耐えることができます。

一口にラテックス手袋と言いましても、その製造工程で施される加工により、異なる特性を持つようになります。
大きく分けて二種類あり、一つは「塩素処理」というものです。手袋を塩素液に浸すことにより、乾いた感触が生まれるため、装着がスムーズです。
もう一つは「ポリマーコーティング処理」というものです。
手袋の内側をポリマー溶液に浸すことによりポリマーの層が生じます。これにより、ラテックスがじかに肌に触れなくなるため、湿った手でも装着がしやすくなっています。
作業内容や使用目的に応じてふさわしい手袋を選択することができます。

ラテックス手袋の特徴には以下のようなものがあります。

メリット ・柔軟性:気温や水温に左右されにくく、しなやかさがあります。これにより、低温下でもごわつきにくく、作業性を保持することができます。
・伸縮性:良質の天然ゴムならではの優れた伸縮性で手先になじむため、精密な作業にも適しています。
・作業性:フィット感に優れており、強度が高いため、長時間の作業に適しています。また、グリップ力に優れており、滑りにくいので安全に作業できます。
デメリット ・ニトリルやプリエチレンなど他の素材と比較すると、耐薬品性、耐油性には劣ります。
・天然素材であるゆえに、使用者の体質によってはアレルギー反応が生じる場合があります。

ラテックスアレルギーとは

ラテックスアレルギー

ラテックスアレルギーとは、天然ゴム製品が皮膚や粘膜に接触することによって生じるアレルギー症状が出る病気です。
天然ゴムに含まれるたんぱく質に対して体が抗体を作ることが原因です。

以前は、天然ゴム手袋を日常的に使用する医療従事者に多くみられました。
アレルゲンが体内に入ると、後日アレルギーが発症します。
ラテックスアレルギーとは、簡単に説明すると以下のような症状です。

「ラテックスアレルギーは、皮膚と天然ゴム中のラテックスタンパク質との接触により、赤み、かゆみ、じんましんなどの皮膚障害が発現するものですが、大きな特徴は、まれにアナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害など)を引き起こす場合があることです。」
出典:平成29年3月31日消費者庁ニュースリリース

ラテックスアレルギーによるじんましんなどの皮膚障害は、手袋を装着した部分だけでなく、全身に広がる場合もあります。
また、果物や野菜を食べたときに、口中の違和感やじんましんなどを起こすケースもあります。

そしてラテックスアレルギーは、一度発症すると一生その影響を受けることにもなります。
天然ゴムの製品に触れないように気を遣ったり、特定の食品を避けるなどの対策が日常的に必要になるからです。

このようなリスクがありますので、ラテックスアレルギーを懸念される方には、合成ゴムでできたニトリル手袋がおすすめです。
ニトリル手袋の価格はラテックス手袋よりやや高くなります。

ラテックス手袋が使用される用途

適している業種 医療業界、介護業界、食品製造・加工業、一般的な製造加工業(薬品・油脂系を除く)、清掃業など
適している作業 医療処置、介護関係、食肉や魚肉のカット、少し尖った物を扱う作業、水仕事、園芸、清掃、衛生作業など

アレルギーの問題などから、使い捨て手袋の需要はラテックス手袋からニトリル手袋など合成素材のものへと移行しつつあるようです。
メーカーもこうした流れを受けて、アレルギー対策に取り組んできました。

最近では、アレルゲンとなるたんぱく質を分解除去した「脱タンパク」タイプの使い捨て手袋も開発されました。
ラテックス手袋は、天然ゴムならではの柔らかさや、長時間の作業に耐える強度などの長所を多く備えています。
また、食品衛生法に適合した商品も多数ありますので、食品業界でも安心してご利用いただけます。

まとめ

昨年以来、ラテックス手袋を含めた使い捨て手袋の品薄が続いているため、今までの価格で使い捨て手袋を確保するのが困難とお感じのお客様は多いと思います。
木村容器ではラテックス手袋の他、ニトリル手袋、またニトリル手袋の代替品としてより低コストのTPE手袋など、様々な種類の使い捨て手袋を扱っております。
使い捨て手袋をお探しのお客様は是非、木村容器のパッケージコンシェルジュにご相談ください。

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