window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 食品用包装容器の近代化 | お役立ち情報 |木村容器株式会社

最新情報

食品用包装容器の近代化

食品用包装容器の近代化

時代と共に変化し続ける食品包装

近年この日本では和食に加え、中華料理、イタリアン、フランス料理など多種多様な食事を楽しむことができます。
今この「食」の世界は人間の好みや生活スタイルが色濃く映し出され、多様化する一方です。

それが可能になったのは流通システムの発展に加え、新鮮な食材を衛生的に、品質を落とさず、わたしたちに届けることができる、優れた食品用容器の技術があるからです。

その食品用容器がどのような流れで発展してきたのか、簡単に歴史を振り返ってみましょう。

社会の発展と共に移り変わる現代の包装容器

人類の生活の場は、広大な草原を駆け回る狩猟に始まり牧畜へと移行していきました。
つまり人類は定住するようになったのです。
それに纏わり食生活にも変化が生まれました。
同時に食品包装容器の需要も素材も変化していきます。

文化社会の進展と包装容器

船 輸送

時代を経て、腐りやすい獣肉は燻製(くんせい)、干し肉など様々な保存方法が開発され、それと同時に食品用包装材料として獣の皮や内臓などを利用した皮袋が土器・陶器とともに利用されてきました。

その後食品用容器は、文明の発展とともに人類の発展にも寄与していきました。

例えば、壷や皮袋に入れた酒類をローマ帝国の拡大とともに遠方に輸送したり、大航海時代では樽によって食糧や水の貯蔵が行われました。
また中世では、欧州全土にわたる長期の宗教戦争時における軍用食糧の確保など、人々の移動と共に食料も移動するために、さらに新しい食品包装容器の必要性が高まっていきました。

近代食品用包装容器 缶詰 瓶 ビン 紙容器 
近代食品用包装容器

近代食品用包装容器の幕開け

現在用いられている主な食品用容器には、瓶詰、缶詰、紙容器、そしてプラスチック容器があります。

現代でも科学技術の進歩が戦う技術から進歩していったように、食品用容器もフランス革命後の軍用食料の確保という目的で進化していきました。
当時のフランスの皇帝ナポレオンは軍用食糧の確保のため、懸賞金を懸けて食品の新貯蔵法を募りました。
その結果発明されたのがガラス瓶による加熱処理方法、そしてガラス瓶に食品を詰めコルクで蓋をして煮沸加熱する今日のびん・缶詰製造法です。

瓶詰は食品を長期保存できて携行可能な食品容器でしたが、重くて破損しやすいことから後に缶詰が発明され、その後缶・びん詰は科学の進歩によりさらに密封・殺菌・長期の保存が可能となり現在まで広く使われています。

世界大戦後、大量生産・大量流通・大量消費の時代がやってくると、新たに登場したプラスチック容器が食品用容器として大量に利用されるようになりました。


また、さらに瓶や缶より軽く、安価で加工しやすい紙が食品用容器として利用されるようになっていきました。

瓶・缶

開発当初はコルクで栓をして、その上から蝋を垂らして瓶を密封していましたが、後にねじ巻式の蓋が開発され、今でも瓶詰の蓋の主流となっています。
しかし、携帯用の食品用容器としては重くて割れやすい事から、次第に缶詰に取って変わられるようになりました。
とは言っても、蓋ができて中が見える便利さや、空いた瓶を再利用できるなどの利点から今でも広く使われています。

ガラス瓶に代る食品用容器として開発されたブリキ缶は、最初手作りのはんだ付け容器で、スープや煮物の缶詰が製造されました。
当時は小さな穴のあいた缶蓋をスズなどではんだ付けした空缶に中身を入れて煮沸し、その後缶蓋をはんだで密封していました。
そのため缶の中身にはんだの小粒が混入する可能性もあり、食品用容器としては決して衛生的とは言えないものでした。

その点を改良したのが二重巻締法という発明です。
この発明によりはんだの混入が完全に遮断され、缶詰は、密封できる衛生的で安全な食品用包装密封容器となりました。
同時に缶内の酸素の除去や加熱殺菌も容易になり、今日最も理想的な食品保存容器と言われる缶詰容器の基礎が築かれました。

その後も缶切り不要の蓋やごみが減らせるプルタブ缶など、技術は日々進歩しています。    

紙・プラスチック容器

20世紀に入って起こった大量生産・大量販売という物流の変化に対応し、食品用容器も生産・輸送・販売の分野でのニーズに沿って進化を遂げてきました。
特に、戦後の技術革新により開発された合成樹脂からできたプラスチックから小袋、大袋、トレイ、カップ、ボトルなど、様々な形態の食品用容器が製品化されました。

その後、それまで主に対面販売であった食料品が、スーパー・マーケットで大量に陳列・販売されるようになると、プラスチック容器は生鮮食品の鮮度を維持し、調理加工して家庭で使う部分だけを包装するなど、貯蔵スペースの節減や輸送のしやすさなどの点で重要な役割を果たしてきました。
最近では、海洋プラスチック問題解決の糸口になるのではないかと注目されているバイオマスプラスチックなども実用化が進んでいます。
(バイオマスプラスチックについては当社コンテンツバイオマスプラスチックの正体とその歴史をご覧ください)

また、セメント袋からスタートした紙の包装容器は、現在は食品用容器としてたくさんの種類が作られています。

紙の包装容器は、印刷がしやすく、リサイクルも簡単で、軽量である半面、耐水性、耐油性に欠け、中身が酸化するなどの欠点もありました。
しかし、紙にプラスチックをラミネートする技術が開発されることにより、飲料や様々な食品用容器として利用できるようになりました。
(紙袋の始まりについては当社コンテンツ紙袋の歴史|エコと紙袋の関係から考えるをご覧ください)

まとめ

食品用容器は、食生活や時代の変化、人々のライフスタイルの変化に合わせて、食品加工技術の進歩と共により衛生的で高品質、かつ消費者が選びやすく使いやすい容器へと進化していきました。

木村容器では近年人気のフォトジェニックな容器やエコな包装容器、トライタンなどのプラスチック新素材まで幅広く取り扱っています。
詳しくは木村容器のパッケージコンシェルジュまでお気軽にお問合せください。

この記事をシェアする

Facebookでシェア! Twitterでシェア! HATENAブックマーク メールで送る