紙コップはオーブンで使えるの？｜もっと紙コップを使おう！　

2018.06.21

紙コップはオーブンで使えますか？

一昔前までは、白やコーヒー用の地味な色が多かった紙コップですが、現在はホームパーティーやちょっとしたイベントをかわいく盛り上げてくれるポップなカラーの紙コップがたくさんあります。

ちょっと調べてみると、紙コップを使ったカップケーキやシフォンケーキなどのレシピも見かけます。

そのレシピを見ると一人一人に切り分ける手間もなく、お持ち帰りもできるとあって人気がありますが、そもそも紙コップをオーブンで加熱しても大丈夫なのでしょうか？
今回はそれを考察してみたいと思います。

① 紙コップでケーキ焼いていいの？

実際にプロがカップケーキ、プリン、スポンジケーキなどのお菓子づくりの際に使われる成型用の容器を「焼成容器」といいます。

実際に製菓材料のコーナーには、紙製のパウンドケーキ型、シフォンケーキ型、などを見かけます。

見るとプロが使うだけあって、完成して取り出す時にはがしやすいミシン目が入っているものもあり大変便利なものです。

この記事の下に木村容器が扱っている焼成容器を載せておきます。

しかし弱点もあります。
ちょっと高いんです・・・・（涙）

「燃えない紙容器があるんだ・・・」
このように考えると、家にある紙コップを使っても大丈夫なように思えますが、紙コップの注意書きを読むと”電子レンジ・オーブントースターでは使わないでください”とあります。

これはどうしてなのでしょうか？
オーブンは直に食品を加熱する仕組みで、庫内の温度が200℃を超える場合もあります。
また、バターなどの油脂を含む食品の場合、設定温度が低くても内部の食品は高温になります。

その温度はというと・・・多分皆さんが想像もできないほど高温になることもあるんです。

紙コップの内側に貼られている耐水用のポリエチレンは、110℃を超えると溶け出し食品にくっついたり、容器に穴が開く可能性があります。

製造メーカーによれば、ポリエチレンが溶け出しても人体に害となることはなく体外に排出されるとありますが、せっかくのお菓子ですから安心して食べたいと思うものです。

また、紙が焦げたり、最悪の場合発火してしまう恐れもあります。

ですから、紙コップを焼成容器としてオーブンで使用するのは危険といえます。

焼成とは何か

パンやケーキ、プリンなどの生地をオーブンや窯に入れ、高温で焼くことを焼成と言います。

粉や卵、バターなどの原料を混ぜただけの生地が、焼くことによってふっくらとしてよい香りのする、美味しい食べ物に変化するのです。
プリンであれば卵に含まれるたんぱく質が熱によって変化し固まります。
パンやスポンジは、小麦粉、卵、砂糖などの材料がそれぞれ空気を含んでおり、
その空気が過熱により膨張して一定の時間が経過すると固まります。
そこで、焼成に耐えられる容器が必要になるのです。

以前は、金属や陶器の型で作ることが普通でしたが、今では手軽に買えてそのままプレゼントなどに使える紙製の焼成容器がたくさんあります。

安心して使える焼成容器

ありがとうございます。
こんな素晴らしい容器を用意してくださって・・・
そのおかげで私はなんと美味しいお菓子を作れるのでしょう！！

右の女性からこんな声が聞こえてきそうです。

最後に焼成容器として、現在どのような食品容器があるのでしょうか。
見てみたいと思います。

・蒸し焼きプリン型　
耐熱性を高めることにより、スチームオーブンにも使用できる紙性のプリンカップが開発されました。
用途に合った美しい印刷もでき、そのままデコレーションもできるので、高級感を演出できます。

・耐熱耐油紙を使用したパウンドケーキ型　（長角スクエア焼成容器）
・シフォンケーキ型
・内側にポリエチレンテレフタレート加工したディッシュアップ型
　チョコレートケーキ、チーズケーキなどに
・耐熱性を高めたC-PET素材のケーキ型
　焼いた後の冷蔵など温度の変化に強い容器です。　

ぜひ、紙コップを使うのではなく、この焼成容器を使って衛生面でも、健康面にも役立つお菓子を作って楽しんでください！！
（お菓子が健康面に役立つ・・・・・・！？きっとそうなんだろう。）

木村容器で扱っている焼成容器はこちらです。
お気に入りのものが見つかると良いのですが・・・