window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 世界のカトラリーについて|カトラリーの歴史  | お役立ち情報 |木村容器株式会社

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世界のカトラリーについて|カトラリーの歴史 

世界のカトラリーについて|カトラリーの歴史 

カトラリーの歴史 世界のカトラリー

わたしたちは普段食事をする時、意識せずにいろいろなマナーを守っています。

例えば、茶碗は手にもって食べるとか、肘をついて食べないなど、小さいころから家で教わってきたマナーです。

それほど厳密でなくても、大抵の人がこうした作法を守っているので、大勢で食事をする時にも気持ちよく食事をすることができます。

そのような食事のマナーという観点で見れば、箸文化の日本はヨーロッパよりもずいぶん早くマナーが確立されていました。

それは日本特有の考え方、つまり「人に迷惑をかけない」などという考え方が関係しているのかもしれません。

しかしここでは、カトラリーに関して考察しますので、欧米諸国においての洋食のマナーとカトラリーの歴史についてまとめました。

日本のマナーとか箸に関することは別途後ほど特集してみたいと思います。

時代とともに変わる食卓のマナー

手食 手づかみ

今でも欧米が発祥の料理には、ハンバーグやサンドウィッチのように手で食べる料理は数多くあります。

考えてみると昔の日本ではとおにぎりくらい(?!)しかないので、少し調べてみました。

その欧米の食事に関して調べていて、少し驚いたのですが、フランスやイギリスなどヨーロッパの主要国と言われている国であっても、16世紀頃までほとんどの人は手づかみで食べていたようです。

ワイルドですね~~

どんな食事風景だったかというと、テーブルにあったカトラリーは大きなナイフが一本だけで、大皿に盛られた肉や魚を主人が切り分け、あとは個人個人がそこから手づかみで食べていたのです。

それによって手が汚れるとテーブルクロスで拭くという何ともワイルドな食事でした。

そして食べ終わったら「ワイルドだろう~~」とは言いませんでしたが、その当時の日本人が見たらそう感じたかもしれませんね。

その当時は料理を一人一人に取り分けることもなく、大皿をみんなに回したりしていました。

ですからゲストは自分の席から手の届く皿の料理しか食べられませんでした。

遠くにある料理を食べたい場合は、「おい!それと取ってくれ!俺は食いてーんだ!!」「お~合点だ!!」と言ったか言わなかったか知りませんが、イメージはそんな感じです。

そんな会食風景をわたしたちが見たら、きっとびっくりしたことでしょう。

カトラリー ナイフ フォーク スプーン

カトラリーの普及

流石にワイルドな欧米でも徐々にテーブルマナー(食事のマナー)が確立されていきました。

それは徐々に国家の機能などが落ち着いてきて、文化や生活などに余裕が生じてきたからかもしれません。

やはり平和な状況は人を人間らしくならせるのかもしれません。

欧米諸国に現在でも残る本格的なテーブルマナーは、15世紀に出された「食事作法の50則」でしょう。

これはイタリアのメディチ家からフランス王家に嫁いだカトリーヌが連れてきた、イタリアの料理人がまとめたものです。

当時文化的に最先端だったイタリアと比べ、フランスの宮中の食事作法があまりにもひどいことに驚き、フォークの使い方などのテーブルマナーを一冊の本にまとめたものです。

こうして「ガルルルル~」と手づかみで食べていた時代から、徐々にカトラリーを使った食事へと変わっていったのです。

同時にカトラリーにも改良が加えられていきました。
普及していくと工夫も加わります。

例えば前回のコンテンツ、
カトラリー カトラリーの成り立ちで少し触れていますが、フォークの最初は農工具の道具を真似たものでした。
ですから最初のフォークは二股で、食事には使いにくい道具でしたが、最終的には今のように先が短くて刃が4本になり、17世紀にはようやく肉などをナイフで切りフォークで口まで運ぶというスタイルが確立されました。

ここにきてようやくカトラリーも普及への道に進むことになったのです。

〇宮廷から一般家庭へ
 
このようにマナーやカトラリーが確立していき、一般の国民の食卓に普及していき、カトラリーが使われ始めた中世のヨーロッパでは、王位継承者が毒殺されるという物騒な事件が起きていました。
そこで、毒に使われることの多かったヒ素によって黒く変色する性質がある、銀の食器とカトラリーが長く用いられるようになったのです。
やはりこのような変化のほとんどは、戦争や戦い、国や個人の安全保障などが元にあるんですよね。。。

しかし当時は銀のカトラリーは大変高価なものだったので、一部の高貴な人たちしか所有していませんでした。
ですから、食事の際には客が自分専用のナイフを持参していました。
もしかしたら、それは自分のことは自分で守るという考え方が背後にあったのかもしれません。

その後ナイフ・スプーン・フォークをセットで使用するようになったのは19世紀頃で、その頃から各家庭に銀のカトラリーを常備するようになったのです。

こうして食事のマナーは庶民にも普及していきました。

カトラリーに求められていること

カトラリー

現在世界で広く使われているカトラリーの多くにはステンレスが使われています。

しかし正式な場では銀や、合金に純銀コートを施した洋白のカトラリーが使用されています。

このようにカトラリーには金属が使用されていますが、それには理由があります。

それは暗殺です・・・・じゃなくて以下に記します。

・カトラリーはいろいろな食物を切ったり押さえたり、汁物をすくったりします。ですから握りやすく扱いやすくなくてはなりません。
また、力を加えた時に安定しているためにはある程度重さがあることが大切です。

・カトラリーは口に入るものですから、清潔さが求められます。
頻繁に洗って乾燥し使用されます。高温の洗浄機にも耐えられなくてはいけません。

・美しくいデザインされたカトラリーは、目で見て楽しむ優雅な食事に欠かせません。

これらの理由から、カトラリーには銀や洋白、ステンレスなどの金属が使われているのです。

プロが見分けるカトラリーの品質

私は素人なので、ナイフの切れが悪いと「あれ?」と思う程度ですが、その道のプロの方は違うのでしょうか。
ではプロの方はどんなところを見て品質を見極めているのでしょうか、最後にそれを考察したいと思います。

・ナイフ
最も品質が分かりやすいのはナイフです。
ナイフは刃先が鋭角であることが重要ですから、刃先に触れて切れ味を確認します。
それに加え、ドイツやフランスではナイフの背、つまり峰の部分の角がきれいにとがっているものほど上質であるとされています。

カトラリーは仕上げ段階で磨くので、普通に研磨すれば角ばっている峰の部分は丸くなります。
しかし美しく磨かれているのにここが鋭角であるということは、すぐれた技術を持っている証となるのです。

・フォーク
フォークは刺さり具合が大切です。
これに関係するのは、刃の形が上から見てすべて同じ四角形になっているか、また、刃の間がきれいに磨かれて平らになっているかという点です。
刃の間を磨くのは職人の手作業なので、技術力が表れます。きれいに磨かれているフォークは口当たりが良く、汚れが付きにくいので清潔に保てるのです。

・スプーン
スプーンは一番口に入れるカトラリーなので、口に入れた時に違和感のない厚みがポイントです。
ドイツやフランスでは厚みが1.5mmとされているそうですが、わたしたちが選ぶときには厚みを測ることができませんから、実際に使うときの持ち方で確かめてみることが大切ですね。

ついついわたしたちがお店に行ってカトラリーを見ると、その刃や柄などについている汚れがないか、ちゃんと拭かれているかなどだけを見てしまいますが、違う点も見てみるのは良いことですね。

次にレストランで食事をする時には、カトラリーを見るとお店のこだわりなども分かるかもしれませんね。


木村容器でも使い捨てカトラリーを数多く扱っています。
こだわりはありませんが・・・・ご覧になってください。

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