紙コップって熱湯を入れても大丈夫なの?!
わたしはドライブのお供に、よくセブンイレブンでホットコーヒーを買います。
なぜか、わたしはセブンイレブンです。
巨人・大鵬・セブンイレブン・・・・
そのことわざがあったのかなかったのか不明ですがセブンイレブンです。
そして車に乗って一口すすったら、ドリンクホルダーに紙コップを置いて出発です。
ちょっと冷めてきたなぁと思ったら、信号待ちの度に一口、そしてもう一口。
そうやって時間をかけて飲んでいますが、いつも、こんな長時間熱いものが入っていたのによれよれにならず、もちろん漏れない紙コップってすごいなあと思っていました。
そこで今回は、紙コップが強い理由と、耐熱温度について調べてみました。
紙コップの防水の仕組みと耐熱温度
紙コップはその名の通り紙ですので、防水性を持たせるために外側はポリエチレン加工がされています。
その紙コップをどうやって加工するかというと、ポリエチレンを加熱して溶かし、フィルムにしてから紙コップの元になる厚紙に貼り付け、その後紙コップの形に成形していきます。
その紙コップのつなぎ目はどうなっているのでしょうか?
ここでもポリエチレンが鍵です。
つなぎ目になる端っこを熱してポリエチレンを溶かし巻き付けて圧着させるのです。
熱で溶けるプラスチックの性質が上手に利用されていますね。
えっ、でも熱で溶かしてくっつけるということは、熱いものを入れたらまたプラスチックが溶けちゃうんじゃないの!?と思う人もいるでしょう。
でも大丈夫、そんな心配は不要です。
ポリエチレンが加熱によって溶け出す温度は110℃前後ですから、通常の飲料でポリエチレンが溶け出ることはありません。
つまりこれが紙コップの耐熱温度になるんです!
自然の摂理から言っても、いくら熱くてもコーヒーやお茶が100℃以上になることは絶対ないですからね。
熱湯は大丈夫でも、それ以上の温度はどうなの?
この見出しをみて紙コップに熱湯以上熱いものをいれることなんてあるの?と首をかしげる方もいるでしょう。
それがけっこういらっしゃるんですよ。
たとえば、電子レンジで加熱してみたり、オーブンでシフォンケーキを焼いてみたりと・・・
水はいくら熱くしても100℃ですが、油性のスープなどを入れて電子レンジで加熱すると、けっこう熱くなって110℃を超えてしまいます。
そうするとポリエチレンが溶けてしまいますから、避けましょうね。
(電子レンジやオーブンの使用についてはもっと紙コップを使おう! 紙コップはオーブンで使えるの?をご覧ください)
ちなみに、紙コップの原材料には食品衛生法に適合した紙とポリエチレンのみを使用しており、有害物質が出る心配はありません。
ですから万が一溶けたポリエチレンが体内に入っても人体に影響を及ぼす分量ではなく、吸収されずに体外に排出されるので、病院に行かなくても大丈夫ですよ。
熱いものを入れても安心の紙コップはあるの?!
通常の紙コップは熱が伝わりやすいので、手の耐熱温度を超えてやけどしてしまうことがあります。
なのでお店などで熱いものを入れて使用する時は、スリーブを付けるのが一般的です。
スリーブ以外には厚紙の紙コップや、「エンボスコップ」といってコップの表面に凹凸加工を施したもの、発泡紙コップといってマクドナルドなどで使用されている表面が若干モコモコしたコップがあります。
こうしたコップは断熱効果があるので、手が安全しかも冷めにくいという、冬にはありがたい機能です。
こういう機能の紙コップも、今は手軽に買えるようになりました。
ちょっと寒くなってからのアウトドアで大活躍です。
アルコールを入れても大丈夫?
コップの注意書きに、「アルコール類は注がないでください」と書いてある場合があります。
アルコールも水と一緒じゃないのかな、と思いますが、実はアルコールの方が浸透性が強いのだそうです。
つまり水を入れるよりもアルコールを入れておく時の方が、早く紙コップがだめになるということです。
一杯か二杯飲んでいる間は大丈夫ですが、長時間アルコールを入れておくと、紙の断面が露出した部分や普通は漏れない紙コップの底の接合部分などから浸透して漏れ出す可能性があります。
ですから紙コップにお酒を長時間入れておくことはできません。
なのでお酒をちびちびと長ーく飲む方は、たとえ一杯だとしても気を付けてくださいね。
紙コップの容量が半端で気になる!
今回はついでにもう一つ豆知識!
紙コップの注意書き関連ですが、よくよく容量を見てみると205mlとか半端な数字が書いてあります。
これはどうしてなのでしょう、150mlとか200mlのほうが日本人にはなじみがあるのですが・・・その訳とは。
紙コップが最初に使われたのは1908年のアメリカでした。結核菌の蔓延防止のため、ブリキの共同コップに代わる衛生的な容器として、
使い捨て紙コップがアメリカ全土に広がりました。日本では戦後になって飲料用として生産し始めたのですが、
主に進駐軍に納品するために生産されていたためmlではなくoz(オンス)が基準とされていました。
その後国内に広まったわけですが、そのままオンスを基準として生産されています。
ちなみに1オンス(oz:アメリカ)は約29.57mlです。
わたしたちは1オンス=約30mlで計算して目安としていますよ!
マクドナルドのドリンクS,M,Lはそれぞれ、10オンス、12オンス、22オンスになっていますが、さあ、計算してみましょうか?!
このように多少の制限はありますが、便利な紙コップ!
木村容器はさまざまな紙コップを取り扱っています。
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