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テイクアウトやデリバリーの需要は引き続き高く、「ゴーストレストラン」「ゴーストキッチン」という店舗を持たずにデリバリー専門で営業する飲食店の形態も一般的になりつつあります。
いざ、テイクアウト・デリバリーでやるとなると、メニューに合った使い捨て容器はどれを選べばいいのかお悩みの方は多いのではないでしょうか。
メニューによっては、持って帰ったら汁漏れが・・・なんてことも多いようです。
このコンテンツでは、そんな方にメニューに合った賢いデリバリー容器の選び方をお伝えいたします。
テイクアウト容器を選ぶポイント
テイクアウトやデリバリーに使う容器は、メニューによって変わります。
ですから賢く容器を選ばなければなりませんが、その際に参考にする項目はたくさんあります。
とくに弊社では以下のポイントを必ず伺っています。
① 容器の形状
② 容器の材質(機能性)
③ 容器のカラー(見た目)
さらにほかの要素も重要です。
その容器はどこで販売するのでしょうか。
たとえばスーパーマーケットやコンビニで使われている容器は、店頭に陳列したときに見栄えが良い(中身がしっかり見える)ことが重要視されます。
またテイクアウトやデリバリーは、店頭で中身を見せることよりも、いかに品質を落とさずに持ち帰ることができるかの方が重要なポイントになります。
さらに容器を選ぶ際のポイントとして、電子レンジの使用を想定しているかどうかです。
これはとても重要なポイントです。
今回はテイクアウト容器を選ぶポイントは数多くありますので、とくに電子レンジ対応容器合わせて紹介していきます。
電子レンジ対応のテイクアウト・デリバリー容器
コロナ以降も以前デリバリーやテイクアウトは人気で、 先述したように新たな飲食店の形態として注目されています。
テイクアウトやデリバリーはお店にもメリットがあります。
テイクアウトやデリバリーは席数に関係なく販売機会の増加が期待でき、売上UPの可能性があります。
しかしテクアウトやデリバリーでお客様に満足していただくためには、温かいものは温かく食べていただけるような工夫が必要です。
そうなると、やはり電子レンジ対応の容器は心強い味方です。
でも、自分のお店のメニューに合った電子レンジ対応の容器を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、3つのポイントに絞って考えてみたいと思います。
テクアウトやデリバリーの容器選びが大切な理由
お店に来て下さるお客さまには、出来立てを提供すれば温かいお料理は温かく、冷たいお料理は冷たく食べていただけます。
しかし一般には、テイクアウト・デリバリーの商圏は2km以内と言われており、お客さまの元にお店の自慢の料理が届くまでにはどうしても時間がかかってしまいます。
そのためどう頑張っても出来立ての温かいまま、または冷たいまま食べていただくのが難しいのです。
ですから電子レンジ対応のテイクアウト・デリバリー容器や断熱機能のある容器を選ぶ必要があるのです。
しかもただ電子レンジ対応の容器を選べばよいというのでもありません。
機能だけを考えてテイクアウト・デリバリー容器を選んだ結果、自分のお店の雰囲気に合わなかったり、お料理の質や価格に見合った容器でないということがあります。
また選んだ容器が同じ商圏にある競合店と被ってしまい、差別化することが難しくなったり、メニューによってはテイクアウト・デリバリーした後に汁漏れなどのクレームが生じる可能性もあります。
ですから機能性はもちろん、自分のお店、メニューに合った自分好みのテイクアウト・デリバリー容器を選びたいと思うのではないでしょうか。
ではどのようにテイクアウト・デリバリーで使う電子レンジ対応の容器を選んだら良いのでしょうか?
まずはじめに、電子レンジで温められる素材の見極め方を考えてみましょう。
電子レンジで温められる素材の見極め方
電子レンジはどのように食品を温めているのでしょうか?
電子レンジはマイクロ波で食品中にある水分を加熱して温める仕組みとなっています。
そのため水分が多い食品は温度上昇が100℃程度でとどまりますが、油分が多い食品となると沸点が上がって100℃以上になることがあります。
したがってテイクアウト・デリバリーで使う容器の素材も100℃以上に対応しているものでないと変形することがあります。
また電子レンジでは使えない素材もあります。
前述したように電子レンジはマイクロ波を使い食品中にある水分を加熱して温める仕組みとなっているため、紙や木材など素材自体に水分が含まれている容器は、基本的に電子レンジでは使えません。
また、ペットボトルも電子レンジ対応のもの以外は、変形や破裂の危険があります。
そして、アルミホイルは電磁波を反射して電子レンジの故障の原因になる場合があり、発泡スチロールは電磁波によって有害物質が溶け出す恐れがあります。
このように、電子レンジの使用を想定するテイクアウト・デリバリー容器は、素材の性質や特徴を理解して慎重に選ぶことが大切です。
詳しくは素朴な疑問 プラスチックって電子レンジで使えるの?|プラスチック素材をご覧ください。
自分のお店に合った自分好みのテイクアウト・デリバリー容器の3つの選び方
ポイント①:容器の形状
コンビニやテイクアウトなどの容器をよーく見てみると、実に様々な容器があることに気が付きます。
オーソドックスなご飯とおかずという弁当容器の他、丼もの、麺類、ドリアなど、それぞれに容器が違いますね。
当たり前のことですが、容器を決める時には、テイクアウト・デリバリーメニューに入れたいメニューを決め、その後それに見合った容器を決めます。
テイクアウト・デリバリーは、持ち運んで食べるものですから、盛付け直後にパッと見たときの見た目よりも、運搬の間も中身がキレイに保たれ、美味しさを保てるかが重要になって来ます。
そうしたことを考えて、容器の深さや仕切りの数、フタの形状などを選びます。
例えばカレーや丼物ならご飯と別にするのか、中皿付きの容器を使って分けるのか、仕切りのある容器を使うのかなど色々な選択肢があります。
また汁物や汁気のあるメニューを入れる場合には、汁漏れしにくい内篏合の蓋が安心です。
内篏合とは、フタと本体を容器の内側で合わせるタイプの蓋で、万が一持ち帰る途中で容器が傾いたとしても、漏れる心配が少なくなります。
ポイント②:容器の材質・素材(機能性)
電子レンジで温めることを考えると、メニューに合った材質や素材を選ぶことは大切です。
例えばテイクアウト・デリバリーメニューに入れたいメニューが揚げ物などの油性の強いものでしょうか。
水分だけならいくら加熱しても100度までしか温度は上がりませんが、油は水よりも沸点がはるかに高いため、
油分が多い料理は電子レンジで加熱しすぎると100℃を大きく超えてしまう可能性があります。
そのため油分の多いメニューの容器を選ぶ際には、電子レンジOKの容器だったとしても耐熱温度をよく確かめ、テストをする必要があります。
最近では耐熱温度が105℃までOKの低発泡ポリスチレンや、なんと耐熱温度が130℃の発泡ポリプロピレンなどがあります。
丼物などはお客様によっては手に持って食べることもありますので、その際には手で持った時に熱くない、断熱性の高い容器を選んだ方がよいでしょう。
また、箸やスプーンやフォークなどを使ったときに食べやすいかどうかなど、実際にお客様が召し上がる場面を想定することも容器選びのポイントになります。
ポイント③:容器のカラー(見た目)
飲食店のメニューは本当に幅広くあるので、そのメニューのカラーも色とりどりになります。
テイクアウト・デリバリーメニューの幅が広がれば広がるほど、容器選びの悩みも広がりますね。
食事はやっぱり見た目が大事ですよね!
特に日本人は五感で食事を楽しむので、見て楽しんで、匂いをかぎ味わうため、容器のカラーの選択は重要になって来ます。
ですからメニューやお店にあったデザインやカラーの容器を選びましょう。
一般的に言われているのが、赤などの暖色は食材の彩りを引き立てる効果があり、食欲を増進させる効果がああります。
一方、青などの寒色は冷たくてさっぱりした印象はありますが、一般的には食欲減退色と言われています。
しかし濃い青などはかえって高級でオシャレな印象を与えることもあるので、青だからといってそれだけで嫌厭するのはやめましょう。
また、黒や白のシンプルなカラーはどんな料理とも相性が良いといわれています。
黒は高級感を感じさせますし、白は上品な味をイメージさせる効果があります。
詳しくはなぜ食品包装容器って色がついているの?|食品包装容器をご覧ください。
テイクアウト・デリバリーの容器を選ぶ際には、こうした色の持つ効果を考えつつ、お店の雰囲気やメニューに合った容器、また予想される客層が「食べたいな!」と感じる容器の色を探してみましょう。
まとめ
今回はテイクアウト・デリバリーでの容器の選び方について考えて来ました。
お客様から選ばれるお店になるためには、お店の出来立ての味を安全に快適に食べていただける機能と、見た目も良い容器包装選びが大切です。
たくさんの種類がある容器の中から、これらの条件を考えて選ぶのは簡単ではありません。
もし、どの容器選びでお悩みの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください!
ご希望をお聞きした上で、お客様に最適な容器をご紹介いたします。