window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 『エコ』なコップ教えます!|食品容器のSDGsとは? | 最新情報 |木村容器株式会社

最新情報

『エコ』なコップ教えます!|食品容器のSDGsとは?

食欲の秋!行楽の秋!イベントや屋外で使い捨て容器を使う機会が増える季節ですね。
有難いことに、木村容器にもイベント向けにコップの依頼を多くお寄せいただいています。
そのなかで多いのが、環境にやさしい、“エコ”な容器をお探しとの内容です。
“エコ“といってもどうすればいいのか、お悩みの方が多いようです。
食品容器のエコ・環境配慮に取り組む方法は大きく2つあります。

◆容器自体の素材・材質を環境負荷がすくないものにする
 ・紙コップ→FSC認証、間伐材
 ・プラスチックコップ→バイオマスプラスチック、リサイクルPET

◆廃棄物を減らす方法に取り組む → リユース・リデュース・リサイクル


今回は、飲料用容器をメインに環境にやさしいエコ素材のコップを含め、注目され始めたコップのリユース、リデュース、リサイクルについてもご案内いたします!

飲料用コップの種類、大きさ

ワンウェイ(使い捨て)飲料用のコップの素材は大きく2つあります。
紙かプラスチックです。
コップのお問い合わせでまず、ホットドリンクかコールドドリンクなのか確認します。
それは、温度によって使いやすいコップが異なるからです。
プラスチックコップで多いA-PETのコップが耐熱温度60度のため、熱いものを入れると変形する場合があります。
なので、ホットドリンクには紙コップ、コールドドリンクはプラスチック、紙コップどちらも使用可能です。

次に大きさ・容量について確認します。
コップの大きさ・容量については、こちらをご参照ください。

用途や提供方法、容量をお伺いして、最適なコップをご提案していきます。

素材別エコな飲料用コップとは

容器の素材で、環境にやさしい素材とはどういうものがあるのでしょうか。
紙コップ、プラスチックコップぞれぞれご紹介いたします。

紙コップ

紙コップ

紙は環境にやさしいといわれますが、なぜ紙がエコだといわれるのかはこちらをご覧ください。

さらに環境配慮を求めるのであれば、森林認証(FSC)や間伐材を使用した紙コップがあります。

●FSCとは:適正な管理をされた森林で生産された商品に付けられる認証。

●間伐材とは:健全な森林の成長のため、適切に間引かれた木材のこと。


どちらも認証マークがあるので、お客様に環境に配慮していることをアピールでき、SDGsなどの環境問題に取り組んでいることで企業イメージの向上が期待できます。
また、紙コップはホット用と思われがちですが、コールド用に結露に強い紙コップもあります。
紙コップの外側にもラミネート加工されているので、ふやけにくいのが特徴です。

さらに、紙コップに使うフタにも紙製があります。カップもフタもオール紙製にすることができ、マークがなくとも見た目から環境配慮をアピールすることができます。
ただし、紙フタはまだ種類が少ないので、使えるコップが限られてきますのでご注意を。

プラスチックコップ

プラコップ,バイオグリーンプロマックス

プラスチックコップの利点といえば、透明であることではないでしょうか。
ドリンクの見た目や写真映えを意識するのでしたら、プラスチックコップをおすすめします。
プラコップで環境配慮を求めるのであれば、バイオマス素材やリサイクル原料などが配合されているものがあります。

●バイオマスプラスチックとは:生物資源由来(サトウキビやトウモロコシなど)の原料を配合したプラスチック。

●リサイクルPETとは:適切にリサイクル処理されたPET素材で、使用済みのペットボトルを再資源化したもの。

●生分解プラスチックとは:コンポスト(堆肥)化装置内で微生物により分解可能なプラスチック。PLA(ポリ乳酸)が代表的。


その他に、LIMEX(ライメックス)という石灰石を原料とした、日本でうまれた新素材もあります。
ただし、世界的に環境対応素材の需要が高まっていることに加え、原油高もありコストは高くなる傾向です。


ちなみに、画像のプラコップはバイオPEが配合されていますが、耐熱温度は90℃までOKです。
なので、コップに氷を入れて熱いコーヒーを注いで、アイスコーヒーを作る場合に最適です。

使い捨ての時代は終わり?!3R(リデュース・リユース・リサイクル)時代へ!

2022年4月から施行されたプラスチック資源循環法で、プラスチック資源のリサイクルが求められるようになりました。
紙コップ・プラスチックコップについても一度の使用で捨てるのではなく、使い回したり、回収して再利用したりと、使い捨てではない使用方法に注目が集まっています。
今回はコップの廃棄量を減らす取り組みを3つご紹介いたします。

リユース

リユース,循環サイクル

2021年にスターバックスで繰り返し使えるカップが一部店舗で導入されました。
これはマイカップなどを持参しなくても、購入時にカップを借りて使用後は店舗へ返却することで、使い捨てコップを使用するよりもゴミを削減できる、という取り組みです。
紙コップは洗って再利用を繰り返すのは難しいですが、プラスチックコップは洗って再利用が可能という利点があります。
スタジアム等でもリユースの取り組みがされているところがあります。
リユースカップをデポジット制にし、商品購入時にコップ利用料を預かり、コップを返却すれば預り金が返金される仕組みです。
この方法を行うためには、回収率の高い回収方法や洗浄作業など衛生面についてもクリアにしておかなければなりません。
加えて、再利用を繰り返すことで環境負荷が下がるため長期使用が可能な容器を用意しなければならないので、容器の単価は上がる可能性があります。

リデュース

リデュース,循環サイクル

ラグビーなどのスポーツや音楽、その他のイベントでもコップの廃棄量削減の取り組みがされています。
それは、イベント用にオリジナルのコップを作成し、コップに付加価値を持たせることでノベルティ(記念品)として持ち帰ってもらうというものです。
使用するコップは通常の使い捨てプラスチックコップより厚みや強度があり、繰り返しの使用にも耐えられる素材でできているので、洗って再利用が可能です。
コップの素材は50回程度洗浄・使用に耐えられるポリプロピレン(PP)製や高い安全性・透明度を誇るトライタン製のコップが選択肢として挙げられます。
注目素材のトライタンについては、こちらの特集記事をご覧ください。

この方法ですと、各個人で再利用するため回収する必要がなく、1回ずつの使い捨てにするより廃棄物の量を削減できます。
ただし、コップに付加価値をつけるためにはオリジナル印刷をしたり、繰り返し使用できる厚み・素材のコップにするためコストはかかります。

リサイクル

リサイクル,循環サイクル

使い終わった紙コップやプラスチックカップは、リサイクルできると思いますよね。
ですが、飲食店等で使用されたカップには、スープやクリーム、調味料等の食品残渣(ざんさ)が残った状態で廃棄されるため、“可燃ごみ”として処理されています。
可燃ごみは、焼却することで、火力発電等で使用する熱エネルギーに変換(「サーマルリサイクル」)されます。
しかし、新たな容器に生まれ変わらせる、「マテリアルリサイクル」が行われていないのが実情です。
そこで、紙コップ等の使用済み容器をワンタッチ操作で水圧洗浄できる洗浄機、「リカップウォッシャー」が登場しました。
この洗浄機は登場したばかりなので導入事例はないですが、回収・再資源化システムが構築できれば容器のリサイクルが広く浸透するきっかけになるのではないでしょうか。

まとめ

それぞれの取り組みのポイントをまとめてみました。

紙コップ ・FSC認証、間伐材でさらに環境配慮を訴求できる
・ホット・コールドドリンク兼用で使用OK
・紙製のフタもあるので、オール紙製も可能(種類に限りあり)
プラスチックコップ ・透明なので、写真映えには最適!
・リサイクルPETやバイオマス原料、生分解などを配合した製品で環境対応も可能
・洗浄して再利用が可能
リユース ・リユースカップはスタジアムやイベントなどで実績あり
・回収方法や洗浄作業などの点をクリアにしておく必要がある
・初期投資が必要
・お客様(利用者)にも取り組みに参加してもらう必要がある
リデュース ・シングルユースではなく、ノベルティとするなど繰り返しの使用を促す
・繰り返しの使用ができる耐久性が求められるので、容器の単価は上がる傾向
・付加価値を持たせるためには印刷などが必要
・お客様(利用者)にも取り組みに参加してもらう必要がある
リサイクル ・資源循環は政府としても掲げている戦略(プラスチック資源循環戦略)
・リサイクル(再資源化)できる素材を用いらなければならない
・回収・再資源化のシステム構築が必要
・お客様(利用者)にも取り組みに参加してもらう必要がある



今回はコップについてご紹介いたしましたが、食品容器メーカー各社、SDGsや環境対策への取り組みとして、それぞれがオリジナル素材の開発や、マテリアルリサイクル率を上げる取組みなど環境問題に積極的に取り組んでいるため、今後も新たな“エコ容器”が登場するかもしれません。
一言でエコと言っても、ご紹介した通り環境への取り組み方法は様々あり、お客様によってどれがベストかは異なります。お悩みの方はぜひご相談ください!

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