window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-109916841-1'); 日本人だったら知っておきたい! 箸の使い方とそのマナー | お役立ち情報 |木村容器株式会社

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日本人だったら知っておきたい! 箸の使い方とそのマナー

日本人だったら知っておきたい! 箸の使い方とそのマナー

日本人にとってお箸って欠かせないものですね。
それがゆえ、箸にもそれぞれの思い入れがあるようです。

人によってですが、テレビで食の番組を見ていて時々気になるのが、リポーターさんや俳優さんのお箸の持ち方と言われる方もいます。
お料理はもちろん、食べる方は素敵な衣装で手にはネイル、でもお箸の持ち方ができていないとなんとなく違和感があってお箸に目が行ってしまうのです。

前述したようにお箸と言えば日本の文化で、昔から親は子どもに箸の持ち方を含め食事の時のマナーを教えてきました。
最近は昔ほどうるさく言わない人が多くなりましたが、やはり大人になってきちんとした場で食事をする時には、自分のお箸の持ち方やマナーって大丈夫かな?と気になるものです。

そこで今回は、古くから日本に根付いてきた「箸」の歴史と、箸を使うときのマナーについて考えて見たいと思います。

箸の起源ー最初に使われたのは?

聖徳太子
聖徳太子もお箸の練習をしたかも?!

日本で箸は、いつごろから箸が使われるようになったのでしょうか?

最初に食べ物をつかむために箸を使用したとみられているのは、細くした竹を折り曲げて、ピンセットのような形にした「折箸」と呼ばれるものです。
これは弥生時代の遺跡から発見されました。

しかし弥生時代の後に書かれた魏志倭人伝には、「日本人は手づかみで食事をする」と書かれているので、このピンセットのようなものは人々が普段の食事で使っていたのではなく、神や祖先を祀ったりする儀式のときに祭器として使われていたと考えられています。

時代が流れ、日本人が普段の生活で箸を使うようになったのは聖徳太子がいた時代と言われています。

その頃最も文明が進んでいた隋(中国)に派遣された遣隋使が、日本に箸の文化を持ち込んだのです。

その当時の超大国の隋に「野蛮」とか「遅れている」と思われたくなかった日本は、すぐに宮廷の食事に箸を取り入れました。
その後暫く箸は、宮廷での使用に留まっていたようですが、やがて箸を使って食事をするスタイルは一般民衆にも広がり、時代と共に日本食に合ったお箸が完成したのです。

しかし箸は木や竹などの腐りやすい素材でできているので遺跡の中からもあまり見つからず、いつどのように人々に広まって行ったのか正確には分かっていません。
はっきり言えるのは、二本の棒で食べる「箸」は隋(中国)から伝わったということです。

日本食に合わせて変化した箸

中国の箸
中国の箸が長い理由とは?

このように中国から伝わった箸ですが、中国と日本では食文化が違うので、箸の形状や使い方、マナーにも違いがあります。

どのような点が違うのでしょうか。

まず箸の長さが違います。
中国の箸は日本の箸よりも長くて「取り箸」のように見えます。
その理由は、「円卓と回し台」から想像できるように、中国では食べ物を共有する習慣があるので遠くにある皿の料理にも手が届くよう日本の箸よりも長いのです。

この習慣は箸の置き方にも関係しています。
中国では大皿に手を伸ばして食べ物を取るので、箸を置くときには縦に置きます。
一方各自の食べ物が目の前に置かれる日本では、箸は水平に持って動かすことが多いので箸を置くときも水平に、つまり横向きに置くのです。

また日本では昔から「一度人が箸を使うと、その人の唇に箸が触れた瞬間から、そこに使う人の魂が宿る」と信じられてきました。
今でもそう考えている人は少ないと思いますが、その影響か大抵の家庭では自分専用の茶碗や箸は決まっていますよね。
しかし中国では茶碗も箸も共有で、箸の長さが男性用女性用で差がありません。
これも面白い箸による差です。
また、中国では自分の箸で料理を取り分けてあげるのが親しさの証、と考えられているので、取り箸はありません。

同じ箸を使う国でも材質が違うのが韓国です。
焼肉屋さんに行くと出てきますが、韓国では金属の箸やスプーンが使われるています。

金属の箸が使われるようになった背景には、朝鮮半島では支配者が毒殺されることが多く、人々は銀の箸によってヒ素などの毒を検知することができると信じていたからなのです。
箸の選択に命がかかわっていたのですね。

次第に箸に毒の検知という意味はなくなりましたが、一般の人々にも金属の箸はなんだか高貴な感じがするということで広まり今に至っています。

わたしは金属の箸は重いので苦手ですが、皆さんはいかがでしょうか?

日本での箸の作法

箸置き
箸置きは日本独自の文化

ここまでお箸の歴史や食文化による違いを考察しましたが、ここからは実際にお箸を使って食事をしてみましょう。

あっ、いきなり箸をわしづかみにしてはいけませんよ。
まず日本において箸は、箸を手に取るところから作法があります。

  1. 右手で箸を胸の前まで持ち上げます、左手を箸の下に添えます。
  2. 右手を箸に沿って右側から下に回して箸を持ち、左手を離します。
  3. 最初に汁物をいただきますが、最初の一口は箸で具を端に寄せて汁だけをすすります。
  4. 食事では箸の先端1.5cm〜3cmを使い、それより上は汚さないようにします。
  5. 箸を置くときは、持つ時と逆で②→①の順序で置きます。
  6. 箸袋があるときは食後のみ箸袋に戻します。

いかがですか?
流石日本!
ただ箸を使うだけでも、こんなにもマナーがあるのですね。

箸を使うのに、このような点をちょっと意識してみると姿勢までピンとなりそうですね。

箸でしてはいけないこと

子どもの頃お箸の使い方で親に注意された記憶って、誰にでもありますよね。
あまりにも箸の使い方のマナーを厳密に適用するならば、神経質になって食事が楽しくなくなりますが、日本人として最低限の箸に関するマナーは覚えておきたいものです。

以下には、たくさんある「禁じ箸」のいくつかを選んで挙げてみました。
皆さんはいくつ知っていますか?!

上げ箸 箸を口より上に上げること
振上げ箸 箸を振り上げること
移り箸 一度取りかけて他のものをとること
掻き箸 器のふちを直接口にあてて掻き込むこと
寄せ箸 箸を使って器を引き寄せること
ねぶり箸 箸をなめること
握り箸 箸を揃えて手のひらで握ること
指さし箸 箸で人を指すこと
拾い箸 他の人と一緒に箸で料理をつかむこと
刺し箸 料理を箸に刺して食べること

まとめー箸の使い方とそのマナー

古くから日本に根付いている箸を使う文化ですが、箸が普及したのには「隋に弱小国家と馬鹿ににされたくない」という政治的な背景があったんですね。

日本独特な箸の作法は細かいようですが、細かい気配りを大切にする日本人の精神が表れているのです。
和食が世界的に注目されている今、お箸の使い方も今一度見直しておきたいものですね。

木村容器では様々なお箸を扱っております。

多種多様な飲食店様に最適なお箸をご提案することができますので、気になった方は是非、木村容器のパッケージコンシェルジュまでご連絡ください。
木村容器のパッケージコンシェルジュは、こんな箸の使い方のマナーまで知っています。

あっ!
知っていることと、自分がやっていることは別ですからね!
ぜひ何なりとお問い合わせください。

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